石川遼 人生初アルバトロス「自信になる」 本戦へ“吉兆”
「男子ゴルフ・ZOZOチャンピオンシップ」(24日開幕、習志野CC=パー70)
男子ゴルフの日米両ツアー共催で初めて開催されるZOZOチャンピオンシップはいよいよ24日、千葉県印西市の習志野CCで開幕する。23日はプロアマ戦が行われ、石川遼(28)=CASIO=が人生初のアルバトロスを達成。本戦へ向けてこの上ない“吉兆”を得た。注目のタイガー・ウッズ(43)=米国=は前澤友作大会名誉会長、孫正義ソフトバンクグループ代表取締役会長兼社長と回り、最終調整を行った。
やっぱり“持っている男”は違う。石川が日本初の米ツアー開催前日という絶妙のタイミングで、人生初のアルバトロスを達成した。562ヤードの18番パー5。ピンまで残り261ヤードの第2打を3番ウッドで打つと、ボールはピン手前3メートルに落下し、コロコロと転がってカップに吸い込まれた。
この日は一般非公開でギャラリーはおらず歓声はなし。グリーンに行ってからカップの中にあるボールを発見した。「入ったところは見えなかった。生まれて初めてです。まさかこんな週にできるとは思わなかった。いや、うれしかったですね」と喜びを口にした。
17年8月以来となる米ツアー出場へ向けて“吉兆”ともいえるアルバトロスだが、本人は至って冷静。「いいバーディーなら『明日に取っておきたかった』というのもあるですけど、さすがにアルバトロスはない。ホールインワンより難しいわけですから」。ただ、今週初の練習ラウンドで“ミラクル”を起こしたことには「3番ウッドで思った球が打てたのは自信になる」と素直に受け止めた。
13年から17年途中まで主戦場だった米ツアーの日本開催には特別な思いがある。しかも開催地は台風15号、19号の被害が残る千葉県。「まだまだ被害に遭った方が苦しんでいたり、うまくいかないことがたくさんあるのが現状だと思う。ゴルフの力で元気になってもらえる人がいればいいですね。全力でやるだけです」。アルバトロスの勢いを快進撃につなげる。