渋野日向子8位発進 好ショット連発「いいイメージできていた」
「米女子ゴルフ・スウィンギングスカート台湾選手権・第1日」(31日、美麗華C=パー72)
優勝した8月のAIG全英女子オープン以来の米ツアー出場となる渋野日向子(20)=RSK山陽放送=は5バーディー、2ボギーの69で首位と3打差の8位と好発進した。ホ・ミジョン(韓国)とネリー・コルダ(米国)が66でトップに並んだ。横峯さくらは77の72位と出遅れた。81選手が4日間、予選落ちなしで争う。
名前入りの応援タオルを広げた台湾のファンの「ガンバレ」の声に背中を押され、渋野は約3カ月ぶりの米ツアー大会に臨んだ。1番の2打目はグリーンに届かず、警戒していたラフへ。だが、ここで流れをつくる一打が飛び出した。
低く出した球はピンへと転がり、10ヤードほど先のカップにころり。ほっとしたような笑みが広がった。粘っこいラフに備えて練習を繰り返した成果が幸先のいいバーディーにつながると、その後は強い風の中で好ショットを続けた。
低く抑えたティーショットは、青木コーチによると「いつもの高さの3分の2」。パー4の8番ではウエッジで放った第2打を97ヤード先のピンそばにぴたりと止めた。後半も一つ伸ばして首位と3打差。「朝から練習でいいイメージができていた」と胸を張った。
東京五輪に出るため、世界ランキング上昇を狙っての海外遠征。同組はいずれも今年メジャーを制した李晶恩(韓国)、ハンナ・グリーン(オーストラリア)で、3人の中では最少スコアをマークした。「流れを切らさずに頑張る」と、今夏の英国に続く奮闘を期した。