渋野日向子らしくない 後半強さ見せられず失速…11打差34位「しんどかった」
「米女子ゴルフ・スウィンギングスカート台湾選手権・第2日」(1日、美麗華C=パー72)
8位で出た渋野日向子(20)=RSK山陽放送=は3バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの74とスコアを落とし、通算1アンダーの34位に後退した。首位とは11打差。ツアー通算4勝のホ・ミジョン(韓国)が2日続けて66をマークし、通算12アンダーで単独首位。横峯さくらは71で通算4オーバーの63位とした。
後半の強さに定評のある渋野にしては、らしくなかった。前半は一時3位まで浮上したが、後半は15番のダブルボギーなどで39と失速。34位に後退して首位と11打差に広がり「しんどかった。この終わり方は情けない」と深いため息をついた。
パー4の15番はティーショットが右にそれてカート道の上に止まった。周辺は花畑など救済が困難だったため、第2打をそのまま打つと打球は無情にも左の池に。グリーン右の安全な場所に刻む選択肢も考えられただけに、「ピンを狙っていったのがばかだった」と傷を負ったアイアンを悲しそうに見つめた。
ただ、これも渋野の持ち味である積極性から出た一打。この日は風も第1ラウンドほど強くなく、パー5の2番でも豪快なショットを重ねてバーディーを奪った。惜しまれるのは7番でのグリーン手前からのアプローチのミスだろう。ダフってピンに寄らずに初ボギー。流れを切ってしまった。
「きょうのようなゴルフを(土日に)しないようにしたい」と切り替えを強調する。風、ラフ、芝、そしてカート道からのショットも。AIG全英女子オープン以来の米ツアー大会で学ぶことは多い。