今平、賞金王争いトップ再浮上 1打届かずV逸も3年連続1億超え
「男子ゴルフ・マイナビABCチャンピオンシップ・最終日」(3日、ABCGC=パー72)
首位から出た今平周吾(27)=フリー=は1イーグル、4バーディー、3ボギーの69で、通算18アンダーの1打差2位に終わった。それでも1500万円を獲得し、今季賞金が3年連続で1億円を超えてランクトップに再浮上。2位から出た黄重坤(韓国)が67で回って通算19アンダーとし、逆転で今季初優勝。4年ぶりのツアー4勝目を挙げた。
敗れはしたが、今平が意地を見せた。黄重坤に1打リードを許して迎えた最終18番パー5。ともに2オンしたグリーン上で、まず今平がピン手前4メートルからのイーグルパットをねじ込んでみせた。
黄が2パットのバーディーならプレーオフだったがイーグルを決め返され、差を縮められずに終了。「いい位置にいたので優勝したかった。悔しい」。そう振り返ったが単独2位で1500万円を獲得。今季賞金が1億円を超え、再びランキングトップに躍り出た。
チャン・キム(米国)や石川遼らライバルがHSBCチャンピオンズ(中国・上海)を戦った今週、自身は出場を辞退し今大会を選択した。2年連続賞金王へ、国内で足場を固める狙いは達成した。
「悪くてもトップ10」を常に心がけ、賞金1億円超えは3年連続と抜群の安定感を誇る。「後半は(賞金総額が)大きい試合が続いてくるので、優勝を狙いながら、気を引き締めて頑張りたい」。“王座防衛”へ確実に視界が開けてきた。