アン・シネ“一番搾り”で合格!前日涙の大たたき…350ml飲んでリフレッシュ
「女子ゴルフ・LPGA最終プロテスト・最終日」(8日、JFE瀬戸内海GC=パー72)
通算1オーバー18位タイまでの21人が合格を果たした。前日77をたたき17位まで後退していたアン・シネ(28)=韓国=は、ショックをキリンビールの「一番搾り」で和らげ、最終日のパープレー72、通算1アンダー15位での合格につなげた。また岡山作陽高で渋野日向子の1年後輩、石川怜奈(19)=チェリーヒルズGC=は76とスコアを崩しながらも通算3アンダー、8位で合格。安田祐香(18)=大手前大1年=も5アンダー、4位で順当に突破した。
アン・シネは2日目を終えた時点で6アンダー首位と“楽勝ムード”を漂わせていたが、3日目に77をたたいて大ショック。ルール改正があり、プロテストに合格したLPGA会員でなければQT(出場予選会)を受けられなくなり(一部免除規定あり)、下部ツアーにすら出られなくなるため、ショックは一層大きかった。
前日は「悲しくて、(帰りの)車で泣きました」というほどの落ち込みだったが、そんなセクシークイーンを救ったのが「キリン一番搾り」だったという。
宿舎で「リフレッシュしたくて」と、好物の缶ビールを購入。「大きいのと小さいの、悩みましたが試合があるので」と350ミリリットルを1本。「韓国のビールよりクリーミーでおいしい」一番搾りを飲み干して、気分転換を図った。
一夜明けても緊張も大きく「朝から飲みたいくらい」だったが、そこをぐっとこらえて最終日のコースに飛び出した。3バーディー、3ボギーの72、通算1アンダーと踏ん張って、15位で悲願達成。「キリンのおかげ」と笑顔を振りまいた。
晴れて会員となったが、改めての目標については「日本で優勝すること」としながらも「今は『もう受験しなくていい』という思いを楽しみたい」と、安堵(あんど)感が大きい様子だった。
「一番搾り、大きいの(500ミリリットル)を2本飲もうかな」。セクシークイーンは前夜とはひと味違う、うまいビールを堪能した。