渋野69で7位 「攻める」首位と6打差から起こすミラクル逆転!
「女子ゴルフ・TOTOジャパンクラシック・第2日」(9日、瀬田GC北C=パー72)
9位から出た渋野日向子(20)=RSK山陽放送=は4バーディー、1ボギーの69で回り、通算6アンダー7位。首位との差は6打に開いたが、最終日にミラクル逆転Vを目指す。首位タイから出た鈴木愛は7バーディー、ボギーなしの65をマーク、通算12アンダーで単独首位に浮上。2週連続の今季6勝目と米ツアー初制覇へ王手をかけた。
期待が大きければ大きいほど、ファイトが湧いてくる。渋野は首位の鈴木と6打差がついても必死に前を向いた。「明日は出だしから攻めるゴルフをして、ビッグスコアが出ればチャンスはある」。9月のデサントでは8打差を逆転して優勝を果たしているだけに、言葉に実感がこもる。
調子自体は万全からは遠い。この日は1番パー5で2オンに成功してバーディー発進。3、4番では4メートル前後の難しいラインを沈めて連続バーディーを奪ったが、7番の第2打でグリーンを外してボギーをたたいた。伸ばし切れないもどかしい展開で「今日はどこからか分からないけど、ショットに違和感が出だした。全然打ち切れていなかった」と反省点を口にした。
それでも諦める気持ちはまったくない。前日のプロテスト最終日に岡山・作陽高の1年後輩に当たる石川怜奈、ツアーで何度も一緒に回ったことがある安田祐香が見事合格。「怜奈は高校から初めてプロになった後輩だし、安田さんは通ると思っていた。そういう子たちが入ってレベルの高い争いができるのは楽しみ」と自分への刺激にした。
今週はコースのある滋賀県名産の近江牛に舌鼓を打ち、スタミナ面に不安はない。「パットは昨日よりよくなった。練習でショットの不安をなくして明日に臨みたい」。代名詞のミラクルを起こし、最終日の瀬田を沸かせる。