渋野日向子、激動の1年は「恥」 20歳ラスト試合71で13位フィニッシュ
「女子ゴルフ・TOTOジャパンクラシック・最終日」(10日、瀬田GC北C=パー72)
単独首位から出た鈴木愛(25)=セールスフォース=が5バーディー、ボギーなしの67をマーク、通算17アンダーで逃げ切った。2週連続完全優勝で米ツアー初制覇。日本人選手の米ツアー優勝は16人目。賞金22万5000ドル(約2475万円)を獲得し、賞金ランキング2位に浮上した。鈴木の優勝は今季6勝目で国内通算15勝目。渋野日向子(20)=RSK山陽放送=は71と爆発できず、通算7アンダー13位にとどまり、賞金ランキング3位に後退した。
ようやく“シブコスマイル”がはじけた。最終18番。渋野は6メートルを沈め、17番から連続バーディーフィニッシュ。「18番はよく入りましたね。自分でもびっくり。そこまではポンコツですけど」と苦笑いで振り返った。
首位との6打差逆転を目指してスタートしたが、4番で80センチのパーパットを外してまさかのボギー。もどかしい展開を変えることができず「バーディー狙うぞと言いながらグリーンに乗りもしない。ショットの違和感を解消できなかったですね」と唇をかんだ。
賞金女王争いでは鈴木に抜かれて3位に後退。「経験の差、実力差があるわけだから抜かれて当然」と正面から受け止め、勝負がかかる残り3試合へ向け「全部トップ5に入るくらいでないと駄目」と目線を上げた。
15日が21歳の誕生日で今週が20歳最後の試合。「締め悪いすね」と笑ったが、全英女子オープンを制覇するなど激動の1年を振り返り「漢字に例えたら『恥』ですね。だんだんと皆さんに知っていただいているのが恥ずかしいんでしょう」と照れ笑いで結んだ。