松山、貫禄3位発進 1学年下・国内エース今平に意地?「刺激は全くない」
「男子ゴルフ・ダンロップ・フェニックス・第1日」(21日、フェニックスCC=パー71)
今季国内ツアー初参戦の松山英樹(27)=LEXUS=が7バーディー、2ボギーの66で回り、首位と2打差の3位につけた。トップは64の張棟圭(韓国)。賞金ランキング1位の今平周吾は1打差2位、2戦連続予選落ち中の石川遼は74で53位と出遅れた。今季自身最終戦の72歳、尾崎将司は腰痛のため途中棄権した。
松山が、まずはあいさつ代わりの5アンダー。米ツアーシード選手の貫禄を見せた。ショット自体はミスも多かったが、勝負どころでパットを決め、5年ぶり2度目の大会制覇へ好発進。「結果が出たのはよかった」と、満足そうに語った。
スタートの10、11番でともに長いパットをねじ込み、連続バーディー。ところが14、15番は約1メートルの短いバーディーバットを外し、がっくり肩を落とした。ただ冷静なプレーぶりで、ほとんど危なげがなかった。
10月の米ツアー、CJカップ(韓国)で3位、ZOZOチャンピオンシップ(千葉)で2位と状態は上がっている。その後に痛めた腰は「もう何もない」と心配無用。三井住友VISA太平洋マスターズで東北福祉大の後輩、金谷拓実が11年の松山以来となるアマチュア優勝を飾った。その翌週だけに、モチベーションも上がっている。
自分が日本を不在にしている間、ジュニア時代に覇を競った1学年下の今平が急成長し、昨年は賞金王になった。予選2日間は同組でのラウンド。「刺激は全くない」と素っ気ないが、初日は1打リードを許した。「(自分は)そこまでいいプレーをした感じではない」という言葉に、国内ツアーのエースに対する意地が見えた。