イ・ボミ69で首位浮上!婚約者イ・ワンの前で復活V決めるセヨ 同組シブコに発奮

 「女子ゴルフ・LPGAツアー選手権リコー杯・第3日」(30日、宮崎CC=パー72)

 3位から出たイ・ボミ(31)=韓国=が7バーディー、4ボギーの69で回り、通算7アンダーで単独首位に立った。2017年CATレディース以来となる復活優勝を目指す。賞金女王を争うランク3位の渋野日向子(21)=RSK山陽放送=は71で通算5アンダーの3位。同1位の鈴木愛(25)=セールスフォース=は70で1アンダー12位、同2位の申ジエ(韓国)はイーブンパー17位から巻き返しを狙う。

 目を丸くして手で口元を押さえた。イ・ボミがミラクルパットを決めた瞬間だ。17番パー4のバーディーチャンスは奥から7メートルの3メートルフックするライン。カップに背を向けるようにして打ったボールは、大きく弧を描いてカップに吸い込まれた。

 「17番のパットすごかったです。入ってくれてラッキーでした。今日はパッティングがよかったです」

 言葉通りに微妙な距離を決めまくった。前半を1つ伸ばして折り返すと、11番は2メートル、15番も6メートルを沈め、そして17番-。上がってみれば単独首位に立っており「すごくうれしいです。パットはいいのでスイングをもう少し練習して明日頑張りたいな」と愛くるしい笑みを浮かべた。

 同組で回った渋野を発憤材料にした。「今までは『ボミちゃーん、ボミちゃーん』という応援が、今日は『渋野さーん』しかなかったので、ちょっと寂しかった。もっと『ボミちゃーん』という声が出るように、もっといいプレーしようと思って頑張りました」と首をすくめた。

 最終日最終組は10月のマスターズGCレディース以来となるが、今週は婚約者の俳優イ・ワンがコースで見守ってくれるだけに意気込みが違う。「今年最後の試合で彼も来てる。明日1日頑張って、(次は)奧さんになって来年頑張りたいです」。幸せオーラを振りまきながら、メジャーの舞台で17年CATレディース以来の復活優勝を引き寄せる。

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