石川遼、史上最年少10億円突破見えた 2打差5位!逆転Vで到達「チャンスある」
「男子ゴルフ・日本シリーズJTカップ・第3日」(7日、東京よみうりCC=パー70)
8位から出た石川遼(28)=CASIO=が4バーディー、2ボギーの68で回り、通算4アンダー5位に浮上した。最終日は首位との2打差逆転で今季3勝目、通算17勝目を狙う。66を出した時松隆光が黄重坤と並び通算6アンダーで首位。2年連続賞金王を目指す賞金ランク1位の今平周吾は石川らと並び2打差の5位。優勝なら今平を逆転して初の賞金王に輝くショーン・ノリスは通算5アンダーで3位につけた。
気温5度前後という寒さの中、石川が熱いプレーを披露した。逆転賞金王の可能性はなくても、自分を応援してくれるファン、ギャラリーがいる限り、持てる力のすべてを出し切る。“遼スタイル”をこの日も貫いた。
ニット帽をかぶり背中には“貼るカイロ”を1枚。「だいぶ寒さが違いますね」。前半アウトは我慢のゴルフも後半15番パー3で“魅”せた。6番アイアンの第1打を2メートルにつけてバーディー。この勢いで17番パー5は2オンに成功し、6メートルのイーグルパットは外したが、楽々スコアを伸ばした。
名物ホールの18番パー3はグリーン左のラフからのアプローチをカップ下1メートルに寄せてパーセーブ。「今日は12番で1メートル半のパーパットが決まったのが一番のヤマ場でしたね。寒さはこのくらいの方が難しくて面白いんじゃないですか」と冷静な口調で振り返った。
逆転賞金王の可能性は前週で消滅したが、発奮材料もある。最終日に逆転で4年ぶり2回目のJT杯制覇を果たせば、史上最年少28歳82日で生涯獲得賞金10億円突破を達成する。首位とは2打差でチャンスは十分。「明日はいい波に乗れればチャンスはあると思う」。2019年シーズン納めの大会を優勝で締める。