渋野日向子 藍さんから松井氏金言授かった サントリー所属発表会で「初共演」
大手飲料メーカーのサントリーホールディングスは14日、都内で記者会見を開き、女子ゴルフの渋野日向子(21)と所属契約を結んだと発表した。契約の詳細は明らかにされなかったが、契約開始は2月1日、1年1億円を超える大型複数年契約と見られる(金額は推定)。会見にはサントリー所属の“先輩”に当たる宮里藍さん(34)も出席し“後輩”にエールを送った。
子供のように喜んだ。渋野は宮里さんから青いバラの花束贈呈を受けるとシンデレラスマイル全開。「サントリー所属の渋野日向子です!ゴルフを通じて勇気、希望、笑顔を届けられるように努力していきます」。報道陣42社121人の前で元気一杯あいさつした。
全英優勝以降、所属先に名乗りを上げる企業数十社からオファーが殺到したが、30年にわたってトーナメントを主催し、ジュニア育成に熱心なサントリーを選んだ。同社は宮里さんが米ツアー参戦中にサントリー・レディース出場を義務づけることをせず、宮里さんの意思を尊重。この点も来年の米ツアー参戦に意欲を見せる渋野の希望に合致した。
同じ所属に、ゴルフを始めるきっかけになった宮里さんがいることも大きな理由になった。マネジメント担当者は「宮里さんの存在は金額では表せない。宮里さんと一緒にいろいろな活動をすることで学ぶことができる」と話した。
その宮里さんとはトークセッションで初共演が実現。渋野が「藍さんのようになっていきたいと思っているので、(同じ所属になり)本当に光栄です」と言えば、宮里さんも「サンデーバックナインに強いのは選手として理想の形。うらやましい」と褒めた。
宮里さんからは元メジャーリーガーの松井秀喜氏から受けた“金言”も贈られた。「『変えなくていいものと変えるもののタイミングの見極めが重要』とおっしゃってくれた。素敵な言葉だと思ったので伝えさせていただきました」。新所属のサポートを得て、宮里の背を追い、いつか追い越す。