松山英樹が上々発進 ドライバー壊れても首位と6打差…暫定13位
「米男子ゴルフ・フェニックス・オープン・第1日」(1月30日、スコッツデール=パー71)
過去2度優勝の松山英樹(27)=LEXUS=は6バーディー、1ダブルボギーの67で首位と6打差の暫定13位につけた。日没までに1人が終えられなかった。73の小平智は暫定98位と出遅れた。ウィンダム・クラークがトップの61をマーク。
スタート直前の松山にドライバーが壊れるアクシデント。しかし、終わってみれば4アンダーで上がり、大会3度目の優勝に好スタートを切った。
壊れたのは練習場で、年明けから使っていたドライバーから、打った時に変な音がし始めたという。このドライバーが好調なショットを支えていただけに渋い顔。急きょ、昨年まで使っていたクラブを持ち出した。
開始の10番はドライバーを使わずにパー発進したが、初めて手にした2ホール目の11番で右の林に打ち込み、さらにリカバリーショットを池に入れてダブルボギー。暗いムードが漂った。
だが、松山は2016、17年とこの大会を連覇し、昨年まで通算21ラウンドでオーバーパーなしと相性は抜群。直後の12番パー3は2・5メートルに乗せ、15番パー5は10メートルに2オンしてイーブンに戻した。スタンドで観衆が取り囲む名物の16番パー3は1・2メートルにつけて大歓声。これでアンダー圏に入った。
この日の好スコアはアイアンと寄せに切れが戻ってきたことが要因だが、本人は「最悪な状態は脱したかなという感じだが、いつどっちに転ぶか分からない」という。「明日も同じようなゴルフをしていたら崩れる」と危機感を忘れず、プレー後はショット調整に余念がなかった。