原英莉花が歩む女性版ジャンボの道!モデル級容姿に250ヤード超ドライブで最強女子プロへ
モデル顔負けのビジュアルと250ヤードを超えるロングドライブで人気沸騰中の原英莉花(20)=日本通運=は、黄金世代の中心選手で今季大ブレークが期待される“ネクストシンデレラ”の1人。ルーキーイヤーの昨季、いきなり6月のリゾートトラストレディースでツアー初優勝を果たし、潜在能力の高さを実証した。今季はまずは2勝目に照準を合わせ、その先には師匠のジャンボ尾崎将司の女性版ともいえる“最強女子プロ”への成長を視野に入れる。
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-昨季はリゾートトラストでツアー初優勝を果たし、賞金ランク14位に躍進。今季の抱負は。
「テーマは冷静かつ大胆。自分の持っているものを過信するのはよくないけど、自信を持ってやっていきたい。リゾートトラストは初めてディフェンディングチャンピオンとして出場するので気持ちが違う。相性のいいコース(グランディ浜名湖GC)だし、今年も優勝争いができるように頑張ります」
-そのためにこのオフはどんなことに取り組んだのか。1月は師匠のジャンボ尾崎邸でみっちりトレーニングをしたそうだが。
「シーズンに入るとラウンドだけでいっぱいいっぱいになるので、最終戦までしっかりパワーが持つようなトレーニングを積みました」
-具体的にどんなメニューを?
「バンカーの中を走ったり、ダッシュを9本したり。タイヤ引きもやっていました」
-手応えは。
「体を大きくするというよりも年間通じて戦えるパワーを蓄える時期。しっかりできたと思う」
-昨季は同じ黄金世代の渋野日向子プロが全英女子オープンで優勝。“シブコフィーバー”が巻き起こった。どう受け止めているか。
「渋野は勢いがすごいなと思うし、活躍が刺激になっているけど、私は地道に一歩ずつ頑張っていこうと思っています。やっぱり自分の(昨季の)結果から考えて今季に取り組むという感じです。でも、今年は頑張りますよ。公言しないだけで、心の中にはそういう気持ちがあります」
-国内開幕戦のダイキンオーキッド(3月5日開幕、沖縄・琉球GC)まであと1カ月を切りました。どんな気持ちで臨むのか。
「昨シーズン(の開幕戦)は気持ちばかりが先行して、カーッ!って感じでいったので(空回りして24位)。今年は自分の技術を試すという部分を大事にして、それを見極めながらやっていきたい」
-ダイキンの前に米ツアー、ISPSハンダ女子オーストラリア・オープン(13日開幕、ロイヤルアデレードGC)で自身開幕戦を迎える。意気込みを。
「米ツアーの試合に出させてもらうのはいい経験になる。海外のコースでプレーするのは楽しみだし、オフにやったことが通用するか試したい。去年も出させてもらったけど、平常心を保てなかった。今年は平常心を失わずにやりたい。予選を通過して(国内)開幕前にポイントをゲットしたいですね」
-ところで、15歳で“レジェンド”ジャンボ尾崎に師事し、昨季は念願のツアー優勝を果たすまでに成長した。
「ここまでにしていただいたことは、ありがたいのひと言に尽きます。最初はまずスポーツとは何かということから教えていただいた。体の動かし方とかで道しるべを示してくれ、正しいところに持っていってくれた」
-当時のどんな指導が印象に残っているか。
「もともと振ることは好きだったけど、パワーをうまく球に伝えられなかった。キャッチボールやバッティング、ミニクラブでの練習でだんだんとうまくなった。下半身とおなかをつないで振ることが大事です」
-このオフにはどんなアドバイスを受けたか。
「シーズンが終わってから右手の使い方に違和感があったので、教えてくださいと言ったら『弱い』と。強くするためにテニスのラケットでスマッシュの練習をした。他のスポーツからひらめきをもらうこともあります」
-250ヤードを超えるロングドライブとモデル並みのビジュアル。ギャラリーの人気も非常に高いが、最後に今季はどんなゴルフを見せたいか。
「(畑岡)奈紗ちゃんの活躍(米ツアー開幕から2戦連続2位)にすごい刺激をいただいた。私は日本ツアーでしっかり頑張っていきたい。まずは2勝目ですね。そして年間通して調子の波をなくし、常に上位でプレーしたいと思います。ガッツ!で頑張りますよ!」