米女子ゴルフ3大会延期 渋野日向子、コロナ禍の終息願う

 日本女子プロゴルフ協会などは13日、感染が広がる新型コロナウイルスの影響で、鹿児島県で20~22日に開催する予定だったTポイント×ENEOSを中止すると発表した。国内女子ツアーは第1戦のダイキン・オーキッド・レディース(沖縄)から3週連続の中止。

 また米女子プロゴルフ協会(LPGA)は12日、4月2日開幕予定だった今季メジャー初戦のANAインスピレーション(カリフォルニア州)などツアー3大会を延期すると発表。米女子ツアーは2月20日開幕予定だったホンダLPGA(タイ)から6大会で中止、延期が続いている。

 国内外で、東京五輪出場を狙う選手たちがプレーできない状態が続く。代表は6月末発表の世界ランキングで決まるが、今後の開催も不透明になりつつある。9日付世界ランキングで12位の渋野日向子(21)=サントリー=は6月末まで15位以内をキープできれば自動的に五輪出場が決まるが、今季初戦に予定していたホンダLPGAから5週連続で大会中止に。ANAインスピレーションにも出場予定だった。

 渋野はマネジメント会社を通じ「ファンの皆さまにお会いすることができず、とても残念。また笑顔と元気を届けられるように、引き続き調整を続けていきたい。一刻も早く新型コロナウイルスの影響が終息することを心より願っています」との談話を出した。

 日本女子プロ協会は大会スポンサーとの連名で「国家的な課題として感染防止の拡大に関する政府の姿勢を重く受け止め、やむなく開催を中止することにしました」と理由を説明した。第4戦のアクサ・レディースは宮崎県で27~29日に予定。

 LPGAはファウンダーズ・カップ(19日開幕・アリゾナ州)、起亜クラシック(26日開幕・カリフォルニア州)も合わせ、3大会は今季中に開催するとしている。マイク・ワン会長は「とても厳しい状況と判断した。これらの大会、特にメジャーのANAインスピレーションを今季中に開催することに全力を注ぎたい」との声明を出した。ANAには畑岡奈紗、鈴木愛らも出場予定だった。

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