大西翔太コーチの自宅でできるゴルフ練習法「タオルを使ったゴルフ上達法」
デイリースポーツゴルフ企画面「ゴルスペ」(隔週木曜掲載)でゴルフコラム「女子プロここがすごい!」を執筆しているプロコーチの大西翔太です。新たな連載として「自宅でできるゴルフ練習法」を担当することになりました。1日1つずつ練習法を紹介していきます。新型コロナウイルスの感染拡大で外出自粛を求められている今こそ、この環境をプラスにとらえて、自宅でできる練習にチャレンジしてみましょう。ライバルに差をつけられること間違いなしですよ!
◇ ◇
今回は「タオルを使ったゴルフ上達法」です。日常使うタオルも視点を変えれば有効な練習器具となります。ぜひトライしてください。
タオルは一般的なサイズの細長いものを2枚使います。まず1枚の先の方を固結びにしてください。こうするとタオルの先端部分が重くなるので、これをクラブヘッドに見立てます。もう1枚は胸側か背中側を通して両脇にはさみます。この時、肘は下に向けてください。横に向けた途端にタオルは落ちてしまいます。これで準備は完了です。
練習方法です。固結びした部分をヘッド、反対側をグリップに見立ててタオルを握り、普通にアドレスを取ります。それから体の回転運動でタオルがピンと伸びるように、また両脇にはさんだタオルが落ちないように素振りをしていきます。振り幅は腰から腰までです。この時、手打ちにならないように気をつけましょう。手打ちになるとタオルの“ヘッド”と“グリップ”の距離が近くなるのでたわんでしまいます。体と手をバランスよく回転させることで生まれる遠心力を使い“ヘッド”が遠くにくるように意識してください。
コツは準備のところでもお話ししましたが、両肘を下に向けることが大事です。ゴルフは回転運動なので肘を下に向けると効率よく回転運動ができます。逆に肘を横に向けると直進性の動きになってしまいます。肘を下に向けていれば、体とうまくシンクロしてくれる動きになります。
今回のタオル練習はいわゆるビジネスゾーン(腰から腰までの間の動き)を作るのが目的です。賞金ランク上位のプロはいずれもビジネスゾーンが非常にきれいです。手と体の距離が変わらないしクラブの扱い方も上手です。皆さまもこのタオル練習を繰り返し、タオルが両脇から落ちずタオルが伸びたまま“ヘッド”が遠くから落ちてくるような形をマスターできれば、ビジネスゾーンのクオリティーが大きく上がります。