岡本綾子氏「ゴルフはソーシャルディスタンスを保ちながらできる」【一問一答1】

 新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言が5月25日に全面解除され、1日で1週間となった。約2カ月に及ぶ外出自粛の日々を終え、少しずつ日常生活へ戻りつつある読者の皆様へ、デイリースポーツ評論家・岡本綾子氏(69)から“提言”です。今こそゴルフを始めてみませんか-。以下、一問一答(1)。

 ◇ ◇

 -緊急事態宣言が全面解除となりました。ようやく大手を振ってゴルフができる、と喜んでいる人も多いでしょうね。

 「まだまだ油断はできませんが、ゴルフは屋外競技ですし、各ゴルフ場は接触を減らすようローカルルールを定めるなどして徹底的にコロナ感染対策に努めています。私としては、この機会に少しでもゴルフに興味を持ち、新たに始める人が増えてくれたらな、と強く願っています」

 -そうですね。ゴルフはソーシャルディスタンスを保ちながら健康的にできるスポーツですから、もっと多くの人にやってもらいたいです。新たにゴルフを始めるとなれば、まずはゴルフクラブを購入しないといけませんよね。

 「最初にクラブを購入する必要なんてありませんよ。まずは手ぶらで練習場に行き、レンタルクラブを借りればいいんです。何はともあれ、ゴルフクラブを握り、ボールを打つ体験をしてもらいたい。それに、コースにだって手ぶらで行って大丈夫。ゴルフ場にもレンタルクラブやシューズが用意されていますから。太陽の下、芝生の上でクラブを振り回す爽快さを一度、味わってみてほしい」

 -では、プレーを体験してみて、面白いと思えばゴルフクラブを購入するということですか。

 「もっと上達したいという欲が出てくれば、自然と自分のゴルフクラブが欲しくなると思います。そうなってから購入すればいい。でも最初から14本のフルセットをそろえる必要はありませんよ。ハーフセットで十分ですし、そちらの方が上達の近道、ということもあります。

 これはすでにゴルフをやっている人にも同じことが言えます。何本かクラブを抜いてラウンドすれば、足りない分を補うようにプレーしなければならない。次第に自分の引き出しが増え、スコアアップにつながります」

 -ゴルフクラブを購入する際に注意することはありますか。

 「なるべく最新に近いクラブを選ぶこと。近年のクラブ性能の進化は著しく速いですから。中古クラブで十分ですが、アイアンは2年落ち、ドライバーなら1年落ち以内のものを購入してほしい。

 何年ぶりかにゴルフを再開しようという人も、以前に使っていたクラブを引っ張り出してくるのではなく、買い替えることをお勧めします。最近のクラブは本当に打ちやすくなっていますから、久々にクラブを振っても球に当たらない、球が上がらないといったストレスを感じずにすみます。いい時代になったもんです。

 あと、購入の際にはクラブフィッティングを受けて、ライ角(注1)などのアドバイスをちゃんともらった方がいい。最近のクラブは飛距離を求めてシャフトが長くなっているから、身長が高くないと構えやスイングがフラットになりやすいんです。そして、できるだけ多くのクラブを試打しましょう。自分に合ったクラブを見つけることも、ゴルフの楽しみの一つですから」

 -クラブセッティング(注2)についてのアドバイスはありますか。

 「ロングアイアンは抜いていいでしょう。女子プロで6番アイアンを抜いている選手もいるぐらいですから。代わりにユーティリティーを入れればプレーが楽になります。また、アイアンはキャビティ構造(注3)のものを選びましょう。ちょっとぐらいのミスならクラブがカバーしてくれます。上級者はマッスルバックを好みがちですが、宝の持ち腐れになっている人も多い。求めるのはかっこいいクラブか、いいスコアか、そこをはっきりさせないといけません」

 (注1)ライ角=クラブのシャフトとソール(底部)でつくられる角度。インパクトの瞬間にソール全体が地面と均一に当たるのが理想

 (注2)クラブセッティング=ラウンドの際にバッグに入れていいクラブは14本まで。一昔前はドライバーとフェアウエーウッド、アイアン(3~9番)、ウエッジ(ピッチング、アプローチ、サンド)、パターの構成が多かったが、最近は難しいロングアイアン(3~5番)の代わりに7、9番ウッドやユーティリティーを入れる人が増えている

 (注3)キャビティ構造=アイアンのバックフェース部分を削り、その分の重量をヘッド外周部に配置することで慣性モーメントを高めている

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