黒人選手バーナーが好発進!人種差別への抗議広がる米国で 男子ゴルフ3カ月ぶり再開

 「米男子ゴルフ・チャールズ・シュワブ・チャレンジ・第1日」(11日、コロニアルCC=パー70)

 新型コロナウイルスの影響で中断していたツアーが約3カ月ぶりに再開し、黒人選手のハロルド・バーナー(29)=米国=が7バーディー、ボギーなしの63で回り、ジャスティン・ローズ(英国)と並んで首位に立った。ジャスティン・トーマス(米国)ら4人が1打差3位。世界ランキング1位のロリー・マキロイ(英国)は68で39位発進となった。松山英樹(LEXUS)ら日本勢、タイガー・ウッズ(米国)は不出場。ツアーは当面、無観客で行われる。

 米国のスポーツで早めの再開を果たした男子ゴルフで、初優勝を目指すバーナーが好発進した。18ホール全てパーオンし7バーディー、ボギーなしという会心のラウンド。「仮にスコアが80でも良かった。ゴルフが大好き。失われて初めて気づく」とツアー再開を何より喜んだ。

 白人警官による黒人男性暴行死事件を受け、人種差別への抗議が広がる米国。ゴルフ界では少数派の黒人選手として大会前はツイッターなどで積極的に発信した。昼食を買うお金もないことがあった高校時代に白人と黒人の双方に助けられた過去も明かし「『どちらか一方が正しい』という考えから抜け出さないといけない」と訴えた。

 競技中に黙とうがささげられたこの日は「自分に発信力があるのも、ゴルフがうまいから。そこに集中しないと」とプレーに専念。観客不在のコースで、正確なショットを積み重ねた。

 ウイルスの感染を防ぐため、他の選手らとの接近や接触はご法度。「ハグするのが好きだし、相手の目を見て握手することがどれだけ大切なことか…。正直、そこは苦しんでいる」と“新様式”への違和感も隠さず語った。

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