スレンダー美人プロ・原英莉花 師匠ジャンボ尾崎からの“魔法のつえ”とアドバイス

 女子ゴルフツアーが25日、アース・モンダミンカップ(~28日、千葉・カメリアヒルズCC)で開幕する。今季開幕を前に、昨季にツアー初優勝選手が誕生した8大会を振り返る。

 ◇ ◇

 スレンダー美人プロとして人気を集めていた原英莉花(21)=日本通運=が初優勝を果たし、名実ともにトッププロの仲間入りをしたリゾートトラスト・レディース(19年5月31日~6月2日、グランディ浜名湖GC=パー72)。黄金世代としては渋野日向子に続く7人目のツアー優勝者となった。

 最終日、原は白と紺の勝負服に身を包み、首位に2打差の3位タイからスタートすると、いきなり1番から3連続バーディー。14番からは怒とうの4連続バーディーを決めた。17番は奥から9メートルを沈め、韓国のペ・ソンウと通算14アンダーで並んでプレーオフに進出した。

 18番パー4を使ったプレーオフは1ホール目で勝負が決まらず、15番パー3での2ホール目にもつれこんだ。ここで原が2メートルにつけたバーディーパットを放り込み、この瞬間に初のレギュラーツアー優勝を引き寄せた。

 この優勝を陰で支えたのが師匠ジャンボ尾崎将司(73)の愛弟子を思う気持ちだった。15歳から指導を仰ぐ“レジェンド”から宅配便が手元に届いたのは約1カ月前。中には師がショートパットを打ち切れない自分のために選んでくれたマレット型パター(オデッセイEXOロッシー)が入っていた。

 早速翌週から実戦投入し、ようやく感覚をつかんだリゾートトラストで初の頂点へ駆け上がる“魔法のつえ”となってくれた。優勝後、感激の涙が乾いた原はこう秘話を明かした。

 「このパターで本当にフィーリングがよくなった。ジャンボさんからはパターと一緒に『パッティングの始動時に何かひとつ動作を入れろ』というアドバイスをいただいた。それでフォワードプレス(手首を目標方向に押し出し、その反動を利用してテークバックする)を入れてハンドファーストにしたらスムーズに動き出せるようになったんですよ」

 最終日の優勝会見場にはサプライズで師匠の祝辞が紹介された。その内容はツアー通算94回の優勝を誇る伝説の師匠らしい、厳しくも愛情あふれるものだった。

 「1勝目は誰でもラッキーで勝つことはある。大事なのは2勝目だ!」-。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で112日遅れで開幕する今季。原は師匠の言葉を胸に刻み、2020年最初のティーグラウンドに立つ。

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