原英莉花が開幕V宣言 師匠ジャンボの助言で決めたアイアンで迷い消えた!
「女子ゴルフ・アース・モンダミンカップ」(25日開幕、カメリアヒルズCC=パー72)
新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止が続いていた女子ゴルフの2020-21年シーズンは25日、アース・モンダミンカップ(千葉・カメリアヒルズCC)で開幕する。前日24日は19年2位で20年の優勝候補・原英莉花(21)=日本通運=がオンライン会見に出席。師匠ジャンボ尾崎将司のアドバイスを胸に開幕戦Vを目指すと明かした。
師匠の名前を聞くと背筋がピンと伸びた。待ちに待った開幕を翌日に控えてのオンライン会見。原英は「決めたら迷わず練習しろ!と言われた。今調子が上向きなんですけど、1本にしっかり絞って練習できたことが大きかったと思います」と話した。
師匠に貴重なアドバイスをもらったのは、今季へ向けたオフのクラブ選びで、アイアンを何にするか迷っていた時だった。「新しいものを使おうと思っていたけど、思うような球が出なかった。去年のものが一番合っているのかなと思っていた時に(あの言葉をもらって1本に絞った)…」と吹っ切れた表情で振り返った。
19年の今大会は優勝した申ジエに3打差の2位だった。最終日は14番で1打差まで追い上げたが、16番のボギーで万事窮した。その苦い経験から今年は用意周到な準備をしてきた。16番のボギーは急に降り出した雨でぬれたドライバーのフェースでボールが滑ったのが原因。それを想定して練習時からフェースとボールに水をつけて打つテストを繰り返してきた。
「それで(ぬれた)ドライバーのコントロールは難しいことが分かった。なので1番手下げるとか、そういう対処をしていきたいと思います」。果敢に攻めるのと無謀は違うことを知っただけでも大きな収穫だった。
長いオフは下半身を中心に筋力トレーニングに取り組んだ。目標は最終日残り5ホールで集中力が切れない体力。「体力面はかなり強化してきた。去年は自分の技術が粗削りだったし、忍耐力が足りなかった。今年は自分がどう成長したのかを見るのが楽しみです」。自信を持って迷いなく振り切れるアイアンショットでアドバンテージを奪い、師匠に恩返しの通算2勝目を贈る。