安田&古江、無観客、中断、ミスも開幕うれしい!ともに82位発進
「女子ゴルフ・アース・モンダミン・カップ・第1日」(25日、カメリアヒルズCC=パー72)
第1ラウンドが行われ、ミレニアム世代を引っ張る古江彩佳(20)=フリー、この日がプロデビュー戦となった安田祐香(19)=NEC=はともに73の82位と厳しい順位でホールアウト。雨天により開始が1時間遅れ、また10時6分から雨脚が強くなり34分間の中断という逆風もあっての苦戦となった。鈴木愛(26)=セールスフォース=は5バーディー、1ボギーの68、4位と上々の出だし。渋野日向子(21)=サントリー=はイーブンパー、59位だった。
実力は折り紙付き。安田は「緊張しました」と出だしのパー5をボギーとして、プロとしてのスタートを切った。それでも、緊張はそこまで。むしろ、アマチュアを示す「キャディーさんのポンチョの背中のネームが赤じゃなくなったので」と、プロであることを実感しながらの、うれしさが上回った。
雨中のプレー。それでも2番で即座にバーディーを奪い、プロ初のバウンスバック。9番パー3もバーディーとして、前半は1アンダーで折り返した。自身も「80点から90点のできだった」と振り返る。
ところが後半は「残念なイージーミスが…」と、3つのボギーが響いてオーバーパーでのホールアウトとなった。裏返せばミスの内容が分かっている上に、前半のプレーができればスコアは出せるという、自信もある。
滝川二高からのライバルで、19年の富士通レディースでアマチュア優勝を果たした古江も、ミレニアム世代を引っ張るべき立場だ。前週は、医療従事者チャリティーゴルフに出場して“プロ初優勝”を経験、試合勘も養うことができた。
ただこの日は出だし10、11番と連続ボギースタート。11番は、水が浮くほどの中でのショットがフライヤーとなってグリーンオーバーしてのボギーと、運にも恵まれなかった。
無観客。感染予防にも留意しながらのプレー。異例の“今季開幕”にあっても「(無観客で戦う)アマチュアの方が(試合数が)多かったので」と、どっしり構える。
「集中するのが一番」と古江。「楽しくやっていきたい」と安田。そうすればこの世代、間違いなく上がってくるはずだ。