プロデビュー安田祐香が滑り込み通過「1打の重み感じる」 難関9番で会心バーディー
「女子ゴルフ・アース・モンダミンカップ・第2日」(26日、カメリアヒルズCC=パー72)
59位から出た渋野日向子(21)=サントリー=は3バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの2オーバー74をたたき、通算2オーバーで1打届かず予選落ちした。渋野と同じ1998年度生まれの黄金世代、田中瑞希(21)=フリー=が67と伸ばし通算9アンダーで単独首位。3打差2位に鈴木愛、渡辺彩香、李知姫(韓国)が並んだ。プロデビュー戦で2000年度生まれのミレニアム世代、安田祐香(19)=NEC=は通算1オーバー56位でギリギリ予選通過を果たした。
ミレニアム世代リーダーの底力だ。1オーバー82位からスタートした安田。最大15・7メートルという強風の中、耐えに耐えるゴルフを続けていたが、17ホールを終え、予選通過に1打足りない通算2オーバーだった。
迎えた最終9番パー3。並み居るプロが次々と池につかまるなど、平均ストローク3・50という最難関ホールで、安田はピン左上3メートルにつけると、下りのスライスラインを「入れるしかない」とねじ込んでのバーディーフィニッシュ。通過圏内に滑り込んだ。
「1打の重みを感じる」というプロデビュー戦で、苦しみながら予選突破。優勝すれば4320万円。最低でも48万円の“初任給”を手にすることが決まった。「貯金しようと思います」。安田プロがにっこり笑った。