女子ゴルフは29日に順延、初Vへ世代の意地見せる!開幕戦最終日の順延は史上2度目
「女子ゴルフ・アース・モンダミンカップ・最終日」(28日、カメリアヒルズCC=パー72)
女子ゴルフの2020-21年シーズン開幕戦、アース・モンダミンカップ最終日は28日、千葉・カメリアヒルズCCで開催予定だったが、悪天候のため29日の予備日に順延となった。日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)によると、ツアー制度が施行された1988年以降で予備日にずれ込むのは97年の日本女子オープン選手権以来、2度目。
前日から降雨予報が出ていたため、27日の時点で最終日のスタート時間を午前10時に遅らせる措置をとっていた。だが、この日は活発化した梅雨前線の影響でコース周辺にはまとまった雨が降り、午前7時50分に開始時間を同10時から午後1時に変更。午後も雷雨接近の恐れがあるなど天候の回復が望めなかったため、午前9時前に順延を決めた。
予備日を使用するのは88年のツアー制度施行後では日本ゴルフ協会主催の97年日本女子オープン(兵庫・東広野GC)以来2度目。JLPGAが主催か公認する大会では初めてだ。
大会は3日目終了時点で21歳の田中瑞希(フリー)が通算11アンダーで単独首位。3打差2位にはプロデビュー戦Vを目指す18歳の西郷真央(大東建託)、プロ初優勝、通算2勝目を狙う20歳の古江彩佳(フリー)とフレッシュな顔ぶれが上位を占めている。
2日目から首位に立つ田中は、54ホールで打ち切りなら渋野日向子ら98年度生まれの“黄金世代”では10人目の初優勝となるところだった。それでも最終日の順延について「今日はホールアウトが厳しいと思っていたので(順延になって)よかった。リフレッシュして新たな気持ちでできると思う」と、大会広報を通じて前向きにコメントした。
3打差で追う2人にとっては、29日の18ホールは逆転優勝への絶好機。2000年度生まれ“ミレニアム世代”の古江は「気持ちを入れてもしようがない。ホテルでゆっくりしたい」。01年度生まれの“21世紀世代”で、プロデビュー戦Vなら日本人選手としては初の快挙となる西郷は「体力が回復できると思うので、いい調整ができる」と月曜日の決戦を見すえた。