アース製薬・大塚会長、史上初無観客での完走に喜び「選手たちが演出してくれた」
「女子ゴルフ・アース・モンダミンカップ・最終日」(29日、カメリアヒルズCC=パー72)
4位から出た渡辺彩香(26)=大東建託=が5バーディー、1ボギーの68を出して鈴木愛と通算11アンダーで並び、プレーオフの1ホール目でバーディーを奪って逆転優勝を果たした。鈴木が2位。首位からスタートした21歳の田中瑞希は1オーバー73とスコアを伸ばせず、通算10アンダーで酒井美紀と並んで3位にとどまった。悪天候のため最終ラウンドは28日から順延。ウイルス感染対策のため史上初めて大会を通じて無観客だった。
今季、開幕戦から16試合の中止を経て開催にこぎ着けた今大会を終え、主催するアース製薬・大塚達也会長とJLPGA・小林浩美会長が総括会見に臨んだ。大塚会長は「無観客に当初は違和感もあったが、試合が始まるとそれを忘れるくらい選手たちが演出してくれた」と“完走”を喜んだ。インターネットによる生中継も好評で、最終ラウンドの視聴回数は132万回を、大会総計では677万回を超えたという。
また、小林会長は2週間前からの検温や、入場者全員のPCR検査などの対策の効果を強調し、今後については「その時の状況に応じて柔軟に対応したい」と、引き続き開催の安全性確保に留意する意向を示した。