渋野、日本勢初の全英連覇狙う!前週予選落ちもケロリ「寝たら直りました」復調手応え
女子ゴルフの渋野日向子(21)=サントリー=が3日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止になった資生堂アネッサ・レディースの前年優勝者としてオンライン会見に出席し、来月に迫った全英女子オープン(8月20日開幕、英国ロイヤルトルーンGC)の連覇に意欲を示した。前週の国内ツアー開幕戦、アース・モンダミン・カップは予選落ちしたが、その悔しさを昨年日本人として42年ぶり優勝を 達成したメジャー大会にぶつける。
迷いはない。渋野が全英女子オープンへの熱い思いを吐き出した。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で開催は微妙という観測も流れる中「私の中ではやる前提でしか考えていない。全英に向けて新たに気持ちは前を向いています」と真っ正面を向いて話した。
前週の国内開幕戦、アース・モンダミン・カップは第1日にボールマーカーを戻し忘れの2罰打もあり、1打及ばす予選落ちしたが、立ち直りの早さも“メジャークラス”。「終わった瞬間はショックだったんですけど、寝たら直りました」とケロリと振り返った。
もちろん反省は忘れない。前週はオフに取り組んできたグリーン周りのアプローチで好結果を出せず、それが予選落ちにつながった面もあり「去年の私の持ち味は深く考えずにパッと決めるゴルフ。それが今回はアプローチのバリエーションを増やしたことでクラブ選択に迷いが出て時間がかかった」。アース後はその点に注意をして練習ラウンドを行い「結果は全然違いました」と復調の手応えを口にした。
“アースショック”を振り払い、次なる目標は全英女子オープン。国内では全英の前週にNEC軽井沢72が開催を模索中だが「(全英は)去年優勝している試合なので、連覇できるチャンスは私にしかない。行きたすぎてしょうがないです」と、ディフェンディング女王として乗り込むメジャー大会1本に絞る方針だ。
昨年は林間コースでの優勝だったが、今年はリンクスコースのロイヤルトルーンGCが舞台となる。行くからにはリンクス対策を万全にしていく考えで、前週のスコットランド・オープン(8月13日開幕、ルネッサンス・クラブ)への推薦出場も熱望。「前の試合に出られるならありがたい。(リンクスへの)免疫をつけてたいという思いはある。オフにやってきたことを出せたらどんな感じになるのか、今は楽しみの方が強い」。メジャー連覇ならいうまでもなく日本勢初。シンデレラを卒業し、真の世界女王へと飛躍する。