【綾子の視線】なぜゴルフはまだ観客入れられないの?

 デイリースポーツ評論家の岡本綾子氏(69)が、コロナ禍により無観客開催が続くゴルフ界の現状、課題などを独自の視線でつづりました。

  ◇  ◇

 女子ツアー第2戦、NEC軽井沢72(8月14~16日)を無観客で開催すると発表がありました。プロ野球やJリーグ、大相撲などは観客を入れて開催しているのに、なぜゴルフはまだ無理なのでしょう。率直に疑問に感じましたし、そう思うのは私だけでしょうか。

 私も9月にある日本女子プロゴルフ選手権のコースセッティングを担当していますし、ギャラリーを入れるかどうかで大会運営が大きく変わることは分かっています。コロナ感染対策を徹底しないといけませんし、スタッフら関係者は作業が増えて大変になります。それでも、いろいろと工夫はできると思います。ファンはやっぱり生観戦でも楽しみたいでしょう。他のスポーツはできるのに、なぜゴルフはダメなのか。JLPGAは納得のいく説明をしてもらいたいと思います。

 一方、男子ではツアー外大会が開催されました。エキシビションとはいえ賞金の懸かった大会ですから、私としては選手にはキャディーを付けてプレーしてもらいたかった。セルフでプレーする姿が見苦しいとか、選手のマナーがなっていないということではありません。ツアー競技ではセルフプレーは禁止されていますから、競技というものを今後どういう方向に持っていくつもりか、その点をJGTOには説明してほしいなと思いました。

 話は変わりますが、最近、ソフトボール女子日本代表の宇津木麗華監督と、オリックスの乾絵美アマチュアスカウトと一緒にプロ野球をテレビ観戦する機会がありました。私はプロ野球を観戦する時、どうしても同業者の目で見てしまう。そこで気になったのが「開幕前にちゃんと自主トレしてきた?」って選手が目に付くこと。思わず2人にも確認したところ、「練習してきてない」で意見が一致して大笑いしました。

 やはりプロ選手は「コロナの自粛で練習できませんでした」は言い訳になりません。女子プロ選手たちも2戦目までをどう過ごすか、しっかり考えないといけません。

 ただ、せっかくの期間ですから何かライセンスを取ったり、英会話を習ったり、自分の興味、趣味を広げる時間も持ってもらいたい。特に発展途上の若い選手は今、目の前のことに一生懸命でしょうが、いろいろなことに挑戦して損はありません。だいたい年を重ねてから後悔する選手が多いんです。また、常に「ゴルフ、ゴルフ」と言っている選手の方が意外に練習していない、なんてこともありますから。ゴルフ以外の人生を豊かにすることも大事ですよ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ゴルフ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ゴルフ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス