石川遼、5年ぶりメジャー戦予選落ちも「価値ある2日間」 一時盛り返すも最終でミス

 「米男子ゴルフ・全米プロ選手権・第2日」(7日、TPCハーディングパーク=パー70)

 松山英樹(28)=LEXUS=は48位から4バーディー、1ボギーの67と伸ばし通算3アンダー、首位と5打差の16位に順位を上げた。石川遼(28)=CASIO=は70と伸ばせず通算2オーバー80位。決勝ラウンド進出に1打足りなかった。25歳の李昊桐(中国)が65を出し、通算8アンダーで首位。タイガー・ウッズ(米国)は72でイーブンパーの44位で決勝ラウンドに進んだ。

 5年ぶりのメジャー戦だった石川は、最終9番パー4で決勝ラウンド進出を逃した。パーで切り抜ければカットライン上だったが、第1打、2打とも左に曲げ、7メートルのパーパットはカップの左。一時は通算5オーバーまで崩しながら5つバーディーを奪って盛り返しただけに、最終ホールのミスは痛かった。

 だが、本人は明るい顔で報道陣の前に現れた。出だし5ホールで3つ落とす苦しい展開にも「気持ちは切れなかった」と話し、「予選を通っても、優勝できるとかトップ10に入れるというレベルにはまだないと分かった。この結果で言うのはすごく恥ずかしいが、自分としては本当に価値のある2日間だった」と総括した。

 コロナ禍によるツアー休止期間に世界を見据え、田中剛氏をスイングコーチに呼んだ。さらにウエッジを4本入れ、小技でスコアをつくるスタイルに挑んだ。「ゴルフ自体はすごく良くなっている」。9月17日開幕の全米オープン(ニューヨーク州)にも出場が決まっている。

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