後藤未有が首位浮上!パッと開けた“仮免”返上の絶好機 優勝「ガッツリ」狙う
「女子ゴルフ・NEC軽井沢72・第2日」(15日、軽井沢72G北C=パー72)
2000年度生まれのミレニアム世代を代表する後藤未有(19)=やまやコミュニケーションズ=が6バーディー、ボギーなしの6アンダー66をマーク、通算8アンダーで西郷真央と並んで首位に立った。
ゴルフ人生の一発大逆転へ絶好のチャンスを築いた。後藤はパットを面白いように決め、2番で2メートル、3番で4メートルを沈めると、10、11番、14、15番と3度も2連続バーディーを決めた。
「入らない時は打つ前から自信がなかったけど、ある人からパットは思い込みと言われて、今は絶対に外すわけがないと思い込むようにしている。外したらどうしようという考えがないから楽に打てている」
古江彩佳、安田祐香、吉田優利、西村優菜と同学年のミレニアム世代に属するが、19年のプロテストは合格ラインに1打及ばず不合格。合格ラインから2打差以内は単年登録できるという規則に救われる形で、今季の出場順位を決めるQTへの出場権は得たが、ここでも64位と不本意な結果に終わり、今季ツアー前半戦の出場資格は得られなかった。
「(去年のプロテストは)あと1打だったので、やっぱり悔しかった。単年登録だと周りからプロって呼んでいいのかわからないっていう反応をされることが多くて、そういう時はあの1打の悔しさがこみ上げてきます」
その結果、今季は下部のステップアップツアーを主戦場にする予定だったが、主催者推薦で出場した今大会で予想もしなかった好機が訪れた。最終日に優勝を手にすれば、プロテストを経ずして日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の正会員になれる道がひらける。
「今までアマチュアの試合では優勝を意識しないと言っていたんですけど、今回はガッツリ優勝を意識していきたい。意識しつつバンバン攻めて、ショットの調子がいいので、それを生かして着実にスコアを伸ばしたい」
本人が言う「仮登録プロ」から真のプロフェッショナルへ。このチャンスは何があっても手放さない。