奈紗耐えた!初日3オーバー「4つ以上、いかないのは大きかった」
「女子ゴルフ・AIG全英女子オープン・第1日」(20日、ロイヤルトルーンGC=パー71)
女子ゴルフの今季メジャー初戦が開幕し、メジャー初優勝を目指す畑岡奈紗(21)=アビームコンサルティング=は1バーディー、4ボギーの74でホールアウト。上田桃子は75、勝みなみは76だった。
我慢に我慢を続けた畑岡が、最後に笑った。18番パー4は残り140ヤードをピン手前にピタリ。1・5メートルを沈めてこの日初バーディーを奪い、「4つ以上、いかないのは大きかった」と、3オーバーで初日を終えた。
この日は「ティーショットで体がグラグラして始動に入れなかった」というほどの強い風。これぞリンクス。メジャー初制覇を目指す日本のエースが立ち向かった。
8番パー3で1オン3パットのボギーをたたくなと、前半はバーディーなしの4ボギー。それでも前週スコットランド・オープンで1アンダー12位と同じリンクスに対応し「今週に生かしていければ」と話していた通り、チャンスが来るまで必死に耐えた。
折り返しの10番パー4で10メートル以上の長いパーパットをねじ込むと、続く11番、421ヤードのパー4では強いフォローの風を味方につけた。フェアウエーを捉えた第1打はピンまで残り108ヤード地点へ。ピン奥からのバーディーパットこそ外したがパーをセーブした。
過去2度の全英女子は予選落ち。「特にメジャーに気合が入りすぎていた」と反省し、今年は冷静さを保ち続ける。「焦らず目の前のショットに集中して、とにかくグリーンに乗せよう、あまりピンを見過ぎないように」とプレーした。
だからこそ9連続パーの末に奪った18番のバーディーが光る。「(2日目は)耐えに耐えてまずは予選を通過したい」。本当の勝負はそこからだ。