小祝さくらが首位と3打差3位スタート ホステスプロ&地元Vへ順調な滑り出し
「女子ゴルフ・ニトリレディース・第1日」(27日、小樽CC=パー72)
地元北海道出身でニトリ所属のホステスプロ、小祝さくら(22)が11番からの3連続を含む5バーディー、1ボギーの4アンダー68で回り、首位に3打差3位と好スタートを切った。辻村明志コーチに師事する同門で海外メジャー、AIG全英女子オープンで6位に入った上田桃子の助言を胸にプロ2勝目を目指す。
道産子が地元で躍動した。小祝が屈指の難コース・小樽CCを相手に5バーディーを量産。首位に3打差と好発進を決め「ドライバーがよかった。このコースはティーショットが曲がらなければ悪いイメージはない」と、達成感を漂わせた。
前半インで流れを引き寄せた。11番で7メートルを沈めてバーディーを先行させると、12番パー3は第1打をピン手前4メートルにピタリ。13番パー5も3打目のアプローチを1メートルに寄せて3連続バーディーを奪った。辻村コーチからコースマネジメントの甘さを指摘され、前夜コースメモを参考に頭の中で18ホールをシミュレーションプレーしたのが役立った。
北海道北広島市の出身で、ニトリと所属契約を結ぶホステスプロ。毎年、大きな期待を背負っての出場だが、今年は考え方を変えたという。「地元とかホステスプロというのは忘れることにして、目標スコアとか目の前の目標に向かってプレーすることだけを考えている」。この日の目標は4アンダーで見事クリアした。
自身は出場を辞退した先週の全英女子で、6位と活躍した上田にも背中を押された。全英閉幕後にLINEで祝福の連絡を入れると、励ましの返信が返ってきた。「『(ニトリで)頑張ってきて』というのと、『力入りすぎないようにプレーしてきな』って」。同じ辻村コーチに指導を仰ぐ大先輩の言葉に胸を熱くした。
98年度生まれの黄金世代の中心選手で既に1勝をマークしているが、今季は安田祐香、古江彩佳ら00年ミレニアム世代、さらに笹生優花、西郷真央ら01年新世紀世代が台頭。「どんどん新しい選手が出てくるので、いい刺激になっている。自分も頑張らないとな、とすごく思います」。賞金総額が当初の2倍に増額された大会で、悲願のホステスプロ&地元Vへ、滑り出しは順調だ。