ミレニアム世代・小倉彩愛が4位「安定していた」 プロテスト不合格の悔しさ胸に急浮上

 「女子ゴルフ・ニトリレディース・第2日」(28日、小樽GC=パー72)

 2000年度生まれの“ミレニアム世代”で、14位から出たアマチュアの小倉彩愛(19)=岡山操山高卒=が3バーディー、ボギーなしの3アンダー69で回り、通算5アンダー4位へ浮上した。2試合連続優勝を目指す01年度生まれで“新世紀世代”のルーキー笹生優花が69をマークし、通算8アンダーで単独首位に浮上。1998年度生まれで“黄金世代”の吉本ひかるが通算7アンダー2位へ上がってきた。

 無念の思いを愛らしい笑顔で隠し、小倉が難コースをねじ伏せた。ボギーなしで3バーディーを奪い、14位から一気に4位へ急浮上。「今日はパッティングがよかった。ピンを狙うショットも結構安定していた」と満足そうに振り返った。

 もともと高速グリーンが大好き。インスタートの12番で下り6メートルの難しいバーディーパットを沈めると、折り返し後の2番は左横から3メートルのスライスラインを読み切った。さらに4番は7メートルを強めのタッチで沈めてスコアを伸ばした。

 17年日本女子オープンで3位に入りベストアマを獲得。18、19年はナショナルチームの主力として活躍したが、昨年11月の最終プロテストでつまずいた。腰痛を抱えての参戦で結果は合格ラインに9打も届かず不合格。ナショナルチーム仲間の安田祐香、西村優菜らが合格を果たすのを横目に、ゴルフ人生で初めての試練にぶち当たった。

 プロテスト後はショックの大きさから一時「ゴルフをやめようと思った」こともあったが、友人や周囲から「これからもゴルフを頑張って」という温かい励ましを受け「もう一回頑張ろう」と前を向いた。それからはまず腰痛の治療を優先し、今年1月からの沖縄合宿で復帰を果たした。

 「試合がない間は体力を強化した。今は体の調子もよくなり飛距離も出るようになったので、セカンドが楽になった」

 予選ラウンドを首位に3打差で終え、アマチュア優勝へのチャンスも膨らむ。コロナ禍で今年のプロテストが来年3月以降に延期となったため、大幅な路線変更をしなくてはならなくなったが、優勝ならプロテストは免除される。「たくさんの人にそう言われるけど、気にしちゃうと空回りする。気にしないでいきます」。あくまで自然体でゴルフ人生の“逆転満塁ホームラン”を狙う。

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