松山英樹、5カ月半ぶり首位発進!2つの武器で進撃「自分に期待を持っている」
「米男子ゴルフ・BMW選手権・第1日」(27日、オリンピアフィールズCC=パー70)
松山英樹(28)=LEXUS=が6バーディー、3ボギーの3アンダー67で回り、首位発進した。松山が首位に立つのは3月のプレーヤーズ選手権初日以来、5カ月半ぶり。同大会は新型コロナウイルス感染拡大不安で第2日から打ち切られた。タイラー・ダンカンが1打差2位。前週に優勝し世界ランク1位に返り咲いたダスティン・ジョンソンは1オーバー14位、タイガー・ウッズ(以上すべて米国)は3オーバー35位だった。
松山の進撃を支えたのは、2つの新兵器だった。まずは、初めて試合に持ち込んだ黒いカーボンシャフトのパター。前半のインは高速グリーンに苦しみ3パットを2度喫したが、後半の1番パー5、決めることはできなかったが10メートルのイーグルパットでようやく満足できる距離感を得た。「そこからは、ほぼミスはなくできた」といい、2番は3メートルを決めてアンダー圏に突入。7番では6・5メートルのフックラインを沈め、9番は20メートルを一発で流し込んで締めた。
「前半はグリーンがすごく硬くてアジャストするのが難しかった。最後のパットは、ちょっと強めに打ったらちょうど良かった。入ってびっくりした」と思わず笑顔。前週までは短い距離が決まらず、それがスコアを乱す要因になっていたが、思い切ってクラブを替えたことが奏功した。
パターとともに、スリクソン(住友ゴム工業)の新ドライバーを導入した。打球に勢いが増し、この日の平均飛距離は321・5ヤード。今季平均を18ヤード近く上回った。11番パー4では358ヤード飛ばし、バーディーにつなげた。
ただ、松山に満足した表情はない。新パターについても「(第2Rは)どうしようかと迷っている」という。「徐々に自分の悪いところが分かり始めて、少しずつ改善していっている途中でのきょうのゴルフ。これからどんどん良くなっていくんじゃないかと自分に期待を持っている。あした頑張って、またいいプレーを続けたい」。3年以上空いている米ツアー6勝目へ、まだ気持ちは冷静だ。