星野、ツアー3勝目 大谷翔平を参考にスイング改造成功!「努力が優勝につながった」

 「男子ゴルフ・フジサンケイクラシック・最終日」(6日、富士桜CC=パー71)

 通算9アンダーで首位に並んだ単独首位から出た星野陸也(24)=フリー=と堀川未来夢(27)=Wave Energy=がプレーオフを行い、3ホール目でバーディーを奪った星野が堀川を下し、昨年ダンロップ・スリクソン福島以来のツアー3勝目を挙げた。今大会は2年ぶり2回目の優勝。アマチュアの金谷拓実(東北福祉大)は通算7アンダー5位。石川遼は74と崩れ、通算イーブンパー21位にとどまった。

 プレーオフの3ホール目。右奥から5メートルのウイニングパットが最後のひと転がりでカップに消えると、星野はこん身のガッツポーズを決めた。「この長い戦いを最後はプレーオフで勝てた。メチャクチャうれしいです」。細い目が一層細くなった。

 言葉通り長い一日だった。単独首位から出て逃げ切り優勝を目指したが、7番パー3で第1打をグリーン左手前の池に打ち込んで痛恨のダブルボギー。大混戦を招く要因を作った。それでも、17番パー5でバーディーを奪い、先に通算9アンダーで上がっていた堀川に追いついた。

 プレーオフでは昨年関西オープンで大槻智春に敗れた経験を生かした。「あの時は前しか見えなくなってピンを狙ってしまった。今日はまずティーショットをフェアウエーに置くことを考え、とても落ち着いてできた」と勝因を挙げた。

 コロナ渦で開幕が遅れた間は、スイング改造に取り組んだ。米大リーグ、エンゼルス・大谷翔平のスイングからいいところを吸収し、趣味の卓球からはゴルフと共通するボールが回転する仕組みなどを研究。「そういう努力が優勝につながってうれしい」と喜んだ。

 約5カ月遅れの開幕戦を制し、今年は米国での開催となった米ツアーZOZO選手権(10月22~25日、米カリフォルニア州)への出場権も手にした。「この3勝目を4勝目、5勝目への糧にしたい。ZOZO選手権では結果を出せるように頑張ってきたい」。期待の大器が飛躍の時を迎えた。

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