19歳新人・渋沢莉絵留が2位に躍り出た! 6バーディー、ノーボキーに「ビックリ」
「女子ゴルフ・日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯・第2日」(11日、JFE瀬戸内海GC=パー72)
イーブンパー54位から出たツアー初出場のルーキー、渋沢莉絵留(19)=フリー=が6バーディー、ノーボギーの66で回り、首位と2打差の通算6アンダー2位で予選を通過した。首位は通算8アンダーのペ・ヒギョン(韓国)で、渋沢と並ぶ2位に3勝目を狙う笹生優花(19)=ICTSI=ら5人。1オーバー53位タイまでの68人が決勝ラウンドに進み、鈴木愛は3オーバー77位で予選落ちした。
コンパスが示す方向へ、ひたすら真っすぐ-。気がつけばトップが手に届く位置にいた。ミレニアム世代の一人であり、今大会がツアーデビュー戦となる渋沢が次々とバーディーを重ね、2位に躍り出た。
初日は1バーディー、1ボギーと大きな動きがなかった。「パターが入らなくて」。となればやることは一つだ。夕刻のホールアウト後、日没までグリーン上で調整を続けた。この日のスタート前も、ショット練習の前と後、パター練習に多くの時間を割いた。
あとは、前進あるのみ。スタート2ホール目の11番パー5で3打目を5センチにつける“OKバーディー”で波を捉えると、ここから3連続バーディーだ。
さらにハーフターン直後の1番では2打目がグリーンエッジに止まったが、ここからの17メートルを、たっぷり練習したパターでねじ込んだ。その後も2つのバーディーを重ね、終わってみれば6アンダーでのホールアウトだ。
「自分が何個バーディー取ったか分かってなかった」と、ただ目の前のプレーに集中した結果の好スコアに「ビックリです」と笑った。
地元群馬から、福岡・沖学園への進学も「(群馬より)日が長いし、名門だから」。いいと思ったこと、やると決めたことは貫く。コロナ禍の自粛期間も自宅近くの練習場でラウンドし、ショット練習、帰宅後にパターとアプローチと「毎日」やり通し、実力を培った。2024年発行の新1万円札に描かれる渋沢栄一の子孫。こちらは女子プロ界の顔へ。ぶれずにやり抜く。