渋野日向子、スマイル発進!首位と4打差 あこがれの地“米国特訓”で「吹っ切れた」

 「米女子ゴルフ・ANAインスピレーション・第1日」(10日、ミッションヒルズCC=パー72)

 “シブコスマイル”が帰ってきた。渋野日向子(21)=サントリー=が4バーディー、2ボギーの2アンダー70、首位と4打差の19位と好発進。「攻めの気持ちを忘れていた。今年一番のゴルフができた」と笑みをこぼした。今季初の予選通過はおろか、昨年のAIG全英女子オープンに続くメジャー大会2勝目へ、視界は良好だ。

 渋野に代名詞の「スマイル」が戻った。今季4戦目にして初めてアンダーパーをマークし、「今年一番のゴルフができた」と会心の笑みを見せた。

 出だしの10番からドライバーを豪快に振り切り、フェアウエーセンターからの2打目を2メートルにつけてバーディー。続く11番パー5では1・5メートルを沈めて連続バーディーとし、「自分でもビックリ」という好発進を決めた。

 1打目を深いラフに入れた12、4番でボギーをたたいたが、パー5の2、9番できっちり伸ばして2アンダーでホールアウト。「すごい集中してやっていたので、お菓子に手を付ける余裕がなかった」とおどけつつ、満足げにうなずいた。

 前年覇者として臨んだ前戦の全英女子オープンを含め、出場3戦すべて予選落ち。「攻めの気持ちを忘れていた」と振り返る。全英後に米国に渡ると、ほぼ毎日18ホールをプレー。ひたすらピンを狙ってクラブを振り切った。「この試合のためにアメリカで2週間、攻めるゴルフをしてきた。全英の時とは全然違う気持ちで臨めている。本当に吹っ切れた」。あこがれの地、米国で自分を見つめ直し、原点に立ち戻った。

 さらにパターの握りを「試合では一度もない」という左手を下にするクロスハンドに変えた。“壁ドン”パットを持ち味としてきたが、「強気では速いグリーンでタッチを合わせにくい」と全英直後に変更を決断。この日は一度も3パットはなく、8番では7メートルの難しいスネークラインを沈めてパーセーブしてみせた。「長いパットの距離感が合っていたし、ラインも出しやすい。個人的には(変えて)良かった」

 アグレッシブかつデリケート-。本来の顔と新しい顔を見せた渋野が、米国デビュー戦で輝きを取り戻した。メジャー2勝目へ、もう迷いはない。

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