【綾子の視線】永峰さんのゴルフ人生において大きな1勝に

 「女子ゴルフ・日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯・最終日」(13日、JFE瀬戸内海GC=パー72)

 首位と2打差の4位から出た永峰咲希(25)=ニトリ=が5バーディー、2ボギーの69で回り、通算12アンダーで2018年のフジサンケイ・レディース以来となる2勝目を手にした。通算10アンダーからスタートした田辺ひかり(23)=伊藤園=も71と粘ったが、1打及ばず初優勝を逃した。3勝目を狙った笹生優花は76と崩れ通算5アンダー、13位に終わった今大会をデイリースポーツ評論家の岡本綾子氏(69)が総括する。

  ◇  ◇

 永峰さんは我慢強い。正義感が強い。人に流されない強さを持っている。それが顔に出ています。好感を持てるプレーヤーですね。

 お母さんいわく彼女は「頑固者」らしい。その頑固者も終盤はさすがにビビっていました。12番でショートパットを外し、16番で3パットした時には、心臓がバクバク鳴っている音が聞こえてくるようでした。それをよく耐えて頑張りました。

 けっして飛ぶ方ではありませんが、コンパクトなスイングで、自分のゴルフをしっかり持っています。メジャーを勝ったことで、さらに足元がしっかりしてくるでしょう。彼女のゴルフ人生において大きな1勝になると思う。表彰式で「選手権の優勝者として恥じないプレーをしていきたい」と話すのを聞いて、いい言葉を選んだなと感心しました。コンスタントに長く活躍する選手になることを期待しています。

 2位に入った田辺さんは、地元の大会ということで自分の実力以上の力を出せたと思う。でも、こういうゴルフができるんだと自分自身、新発見できたんじゃないかな。佐伯三貴さんの指導の下で、これからもっと力を付けていってほしい。

 ロングヒッターが有利かと思いきや、終わってみれば上位はみんな“中距離”選手。いくら飛ばしても、このコースはフェアウエーを外れるとコブがあってライが難しくなり、ショートアイアンでもパーオン率は低くなります。ゴルフは上がってなんぼ-。この言葉を体現する大会となりました。

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