自称「谷間世代」吉本ここね、首位と1打差2位発進「98点」 まずは予選通過を目標に
「女子ゴルフ・デサントレディース東海クラシック・第1日」(18日、新南愛知CC美浜C=パー72)
2000年生まれなのにミレニアム世代ではなく、谷間世代!?の吉本ここね(20)=不二サッシ=が7バーディー、1ボギーの66をマークし、首位に1打差の6アンダー2位発進を決めた。札幌生まれの道産子娘は地元での悔しい初体験を糧に、まずは自己ベストフィニッシュを目指す。7アンダー首位はサイ・ペイイン(台湾)、吉本と並ぶ1打差2位にミレニアム世代の古江彩佳(20)=フリー=と、鈴木愛(26)=セールスフォース=、藤田さいき(34)=チェリーゴルフ=がつけた。
2000年1月5日生まれ。ミレニアム・ベビーとしてこの世に生まれたが、学年別で世代を称するゴルフ界では、古江や安田祐香らのミレニアム世代の1学年上に区分される吉本。さらに自身らの1学年上は黄金世代とあって「私たち同学年の間では一応“谷間世代”って呼んでるんですよ。それも私たちらしくていいかな、って」と、人懐っこい笑顔をふりまく20歳だ。
この日はイン10番からスタートし、11番で8メートルの長いバーディーパットを決めると、14番でも7メートルを沈める。15番パー5で「2メートルのバーディーチャンスから3パット」でボギーとしたが16、17番の連続バーディーでバウンスバック。アウトも6番で8メートルを沈めるなど3バーディーを奪い、昨年5月のヨネックスレディース初日に記録した自己ベストタイ66でホールアウトした。
「今日は98点です。3パットボギーと、全体的にもうちょっとショットをピン近くにつけたかったから、そこが減点」と吉本。長いパットが入ったのはラッキーだとして「そういうのは(毎日は)続かないと思うので」と、冷静に反省した。
3週前、地元北海道で今年唯一の開催となったニトリレディースで、予選を通過しながら最終日をプレーできずにコースを去った。悪天候の中で大会最終日を成立させるため、ツアー史上初めて執行されたセカンドカット(予選カットに次ぐ、2度目の順位による人数カット)で憂き目を見たのだ。「あと1打だったんです。3日目にオーバーパー(74)打ってしまったことが悔しくて、情けなくて…。1打の重みを感じました」と話す。
これまでの自己最高順位は16位。「まずは3日間プレーしないと。明日は無謀なことをせずに予選通過を第一目標に。それをクリアして、最終日に上を目指したい」と、地に足をつけて戦う。