渋野日向子 悪天候&山火事影響も…華やかショット!10ヤードチップイン決める
「米女子ゴルフ・ポートランド・クラシック・第1日」(18日、コロンビアエッジウオーターCC=パー72)
悪天候による中断の影響で20人の競技が終わらなかった。渋野日向子(21)=サントリー=は17番を終えて1アンダーで、トップまで5打差の暫定39位につけた。暫定首位は6アンダーでハンナ・グリーン(オーストラリア)ら2人。
米北西部で続く山火事で、コース一帯にはうっすらと煙が立ち込めていた。そんな重い空気を、渋野はたった1打のスーパープレーで吹き払ってみせた。
6番パー4の2打目はグリーン奥の深いラフに外した。残りは10ヤードほど。ラフに負けないよう強めに打ってピンを大きくオーバーさせれば、傷口が広がる。そんな心配もあったが、ウエッジを握ってあっさりとチップショットを放った。
ボールはグリーン面に落ちてからするすると転がり、そのままピンに当たってカップイン。グリーンそばの大会関係者らからも拍手が起こり、その場が一気に華やいだ。
3番で2・5メートルにつけてバーディーが先行。4番の途中で雷雲接近により1時間30分間の中断があったが、再開後の5番パー5は2オンさせて楽々バーディー。前週のANAインスピレーションで、最終日の後半だけで6打落としたショックはもはやなかった。
山火事の影響による日程変更でキャンセルする選手が相次ぐ中、渋野は「開催してくれた関係者の方々に感謝したい」と出場を決意。「アメリカはいろんなことがあって勉強になる」と、この試合を含め残り3戦となった今回の海外遠征で少しでも自分の経験値を上げようとしている。
日没サスペンデッドとなった17番終了時点で5バーディー、2ボギー、1ダブルボギー。クラブハウスに引き揚げるとあたりは暗く、プレー後のコメントは控えた。