原英莉花が4打差3位発進 「食中毒かな…」腹痛棄権ピンチもバーディー量産
「女子ゴルフ・日本女子オープン・第1日」(1日、ザ・クラシックGC=パー72)
原英莉花(21)=日本通運=が7バーディー、3ボギーの68で回り、首位と4打差の3位と好発進した。小祝さくら(22)=ニトリ=は6バーディー、ノーボギーの66で2位。田中瑞希、勝みなみら黄金世代が上位をにぎわす初日となった。首位はイ・ナリが8バーディー、ノーボギー、大会タイ記録となる64で回った。
原が「ジュニア時代から最高峰と思ってました」と意気込む今大会。第1ラウンドのスタート前に、大きな試練に見舞われた。
「食中毒かなと思うくらい、おなかが痛くなって」と、コースに向かう道中、変調が襲ってきた。スタート直前まで、クラブハウスから離れられず「スタートに行けないかと思いました」と照れ笑いだ。
猛ダッシュでティーイングエリアに向かい、何とか間に合わせたが、序盤はまだ本調子でなく、出だし、10番のティーショットを「覚えてないです」。追い込まれたままプレーが始まった。
ところが、だ。その10番、15ヤードのアプローチが直接カップインしてバーディー発進。そのまま3連続のロケットスタートだ。
12番のセカンドショットあたり、「踏ん張らなきゃ、と思って」と、気力を振り絞ったところから、体調も徐々に上向きに。
さらに15番からは4連続バーディー。誰もが苦しむ18番、432ヤードのパー4は残り180ヤードの2打目を5番アイアンでピン右8メートル。この「めちゃフックライン」を読み切った。後半は2打落としたが、前半30の貯金が生きて、3位フィニッシュだ。
ツアー史上最長のヤーデージも、今季初戦以来となる3番ウッドを入れて対応したが、この日一番よかったのは「スタートに間に合ったこと」と笑った原。2日目以降は、万全の体調で「勝ちたい気持ちがすごいある」ナショナルオープンに挑んでいく。