渋野日向子、海外遠征の集大成へ「これまでの全て出し切る」 米ツアーへの思い新たに

 「米女子ゴルフ・全米女子プロ選手権」(8日開幕、アロニミンクGC=パー70)

 女子ゴルフのメジャー第3戦が開幕し、4年連続出場の畑岡奈紗(21)=アビームコンサルティング=はパー発進した。河本結(22)=リコー=は10番をダブルボギーでスタートした。大会は新型コロナウイルス感染拡大で6月から延期され、無観客で実施される。8月から始まった海外遠征の最終戦となる渋野日向子(21)=サントリー=は開幕前日の7日、記者会見し、「ゴルフ人生の全てを出し切りたい」と決意を語った。日本勢は野村敏京を含めて4人が出場する。

 18ホールを練習ラウンドした渋野は「アメリカに来て一番難しい。比べものにならない難しさ。かなり厳しい戦い、耐える戦いになる」と距離の長さ、グリーンの大きさを警戒した。

 「パー4の2打目が200ヤード残ることもある。すごく長いロングパットが残ってしまうこともある。(セカンドパットが)2メートルくらい残ることもあると思うので、そういうパットをどれだけ決められるか」

 8月から始まった海外遠征は5戦して最高は24位、予選落ちは2回経験した。「海外のコースに慣れてきたのでは」との問いには、きっぱりと否定した。

 「ここまでの5試合ではなかった頭の使い方が必要になってくる。これまでのゴルフ人生の全てを、習ってきた全てを、この4日間で出し切れたら」。難コースへの意欲は高まっている。

 遠征は今大会でいったん終了だが、米ツアー参戦への思いはさらに膨らんだ。「2カ月でこんなにいろんな思いをするのなら、1年間戦ったときにどんな思いをしたり、成長するんだろうって、すごく興味深くなった。米ツアーでの悔しい思いは、日本で戦っていてもなかなか消えるもんじゃない。やっぱりアメリカで返さなきゃ」。今大会で少しでも悔しさを晴らして帰国したい。

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