渋野日向子 最下位に転落「悔しいというより手に負えない」
「米女子ゴルフ・全米女子プロ選手権・第3日」(10日、アロニミンクGC=パー70)
46位から出た渋野日向子(21)=サントリー=は開始の10番パー4で8をたたくなど76と崩れ、通算11オーバーとして予選通過者の中では最下位の73位に落ちた。
集大成にするはずの2日間は、いきなり出はなをくじかれた。渋野は開始の10番パー4で池ポチャあり、4パットありの8打。笑顔は消え「最悪なことをしてしまった。情けない」と嘆いた。
ドライバーショットを左ラフに曲げたのが始まり。「ボールはそんなに草の中に埋まっていない。7番アイアンで普通に打てれば池を越えるはず」だったが、ダフった当たりで池へ。本人が問題視するのは、その後だ。
池の手前からウエッジで打った第4打はピンそばにバウンドしたが、バックスピンが下り傾斜に乗りするすると戻ってしまった。「思った以上に返ってきた。すごくびっくりして、その後はぼう然でした」。ピンまで25メートルの最初のパットは打ち切れずに12メートルもショート。次打も2メートル足りず、大会2度目の4パットとなった。
「てんぐになっていたわけじゃないけれど、鼻をへし折られたというか。自分には全てが足りない。悔しいというより、手に負えないというか、自分のレベルでは本当に無理だなと実感した」
最終日は約2カ月間の海外遠征のラストラウンド。「多分、明日もしっかりやられるんだろうなと思うので、やられる中でもしっかり自分の気持ちをコントロールして、かみしめて回りたい。もう見つけるものしかない」と話した。