谷原秀人が単独首位!欧州ツアーの経験を存分に発揮 河本躍進に「すごく楽しみ」
「男子ゴルフ・日本オープン選手権・第3日」(17日、紫CCすみれ=パー70)
単独首位で出たアマチュアの河本力(20)=日体大3年=は71とスコアを1つ落とし、通算4アンダー2位に後退。一方、河本と最終組で回ったツアー通算14勝の谷原秀人(41)=国際スポーツ振興協会=は69と伸ばし、通算5アンダー単独首位に浮上した。日本一決定戦は新鋭が93年ぶりのアマチュア優勝を果たすのか、それとも歴戦のベテランが意地を見せるのか。
今季から国内ツアーに復帰した谷原は、18年から本格参戦した欧州ツアーの経験が生きた。「欧州ではこういう天気は当たり前。スコットランドではさらに風が吹く。きょうは風が吹かなくてよかったかな。追い込まずにやろうと、気楽な気持ちでできてよかった」
雨でボールが滑り、ショットをうまく捉えきれない。飛ぶのか、飛ばないのか。曲がるのか、曲がらないのか。「ジャッジが全然できなかった」。そんな状況でも11番から3連続バーディー。4メートル、6メートル、6メートルと次々に流し込んだ。
同組の河本は「パッティングが特にすごかった」と舌を巻いた。そんな21歳年下の大学生を、谷原は「やっと日本にも、これくらい飛ぶ選手が出てきた。すごく楽しみ」と目を細める。
「いい選手はスコアを伸ばしてくると思うので、自分も伸ばせるように頑張りたい」。誰もが欲しい日本一のタイトルを目指し、あと一日も気楽にプレーする。