渋野日向子が復調、1年ぶりノーボギー 本調子へはパット修正急務
「女子ゴルフ・TOTOジャパンクラシック・最終日」(8日、太平洋クラブ美野里コース=パー72)
渋野日向子(21)=サントリー=は70で通算6アンダー、順位は30位にとどまったが、約1年ぶりにボギーなし(2バーディー)で回った。単独首位から出た32歳の申ジエ(韓国)が1イーグル、4バーディー、ノーボギーの66、通算19アンダーに伸ばして逃げ切った。
復調へ向けて日に日に前へ進んでいる。渋野はバーディーこそ2個だったが、ディフェンス面の改善が光った。日米通じてボギーなしのラウンドは、優勝した19年11月の大王製紙エリエール最終日以来。「今日は久しぶりにノーボギーで回れたので(自己採点は)5点くらいにしときます。でも、ちょっと褒めてあげてもいいのかな」と笑顔を見せた。
原動力はショットの復調だった。パー3以外の14ホールのティーショットでフェアウエーを外したのは1番だけ。パーオンを逃したのは2番だけで「ショットは縦の距離が合ってきたので、ボギーを打つような危ない感じはなかった」と自己評価した。
本調子に戻るために、残るはパットの修正が急務。「そこはメッチャ悔しいです。バーディーチャンスは何回あったの?というぐらいあったのに一つも決められなかった」と反省した。
次戦は19年予選落ちして涙した伊藤園レディースで、最終日の15日は22回目の誕生に当たる。「パットのラインをしっかり見ること、ストロークも今まで以上に意識したい」。取材対応を終えると再びパターを手に、練習グリーンで懸命に調整した。