松山英樹「優勝できるように」 念願のメジャータイトルへ意欲
「米男子ゴルフ・マスターズ」(12日開幕、オーガスタ・ナショナルGC=パー72)
男子ゴルフのメジャー、マスターズ・トーナメントは12日、米ジョージア州のオーガスタ・ナショナルGCで開幕する。11日に無観客のコースで練習した出場9度目の松山英樹(28)=LEXUS=は優勝を目標に掲げた。午前7時11分(日本時間午後9時11分)に10番からスタートする。2連覇を狙うタイガー・ウッズ(44)=米国=は、その4組後に開始する。
日本男子のエースが上り調子でゴルフの祭典を迎える。松山は「しっかりと、本当にいいプレーをして、優勝できるようにしたいなと思っている」と念願のメジャータイトルをにらんだ。
8日に終了したヒューストン・オープンでは大会中にアイアンショットを修正し、最後は優勝を争って2位。それでも「すごくいい終わり方をしたけど、先週と今週とでは求められているゴルフが違う」。難度の高いグリーンなどの練習に余念がない。
10日は無観客の静けさの中で18ホールを回った。フェアウエーは春と比べて軟らかいとされ「芝の状態も違うし、スタンドもないし、そういう違和感はある」と話した。
この舞台での過去30ラウンドで5度出した60台のスコアは、全て決勝ラウンドのもの。一方で第1日は最近3年、76、73、75と振るわない。追い上げる力はあるだけに「初日から上位で戦えるように頑張りたい」と出だしをポイントに挙げた。
東北福祉大2年で19歳だった2011年に27位でベストアマチュアに輝き、喝采を浴びた。「本当にすごくいいプレーができた。それは今もしっかり(記憶に)残っている」。20年は大観衆はいないが、世界一を志す原点となった大会に、培った力の全てをぶつける。