松山英樹10位後退 ショット不安定で足踏み「自分をコントロールできなかった」
「米男子ゴルフ・マスターズ・第3日」(14日、オーガスタ・ナショナルGC=パー72)
1打差6位から出た松山英樹(28)=LEXUS=は4バーディー、4ボギーの72と伸ばせず、通算8アンダーで首位と8打差の10位に後退した。65をマークしたダスティン・ジョンソンが通算16アンダーでトップを維持した。
松山は安定感を欠いた。前半36ホールで一つだったボギーが第3ラウンドは四つ。足踏みする間に差は1打から8打に広がり、悲願の「グリーンジャケット」は遠のいた。「自分をコントロールできなかった」。西日を全身に浴びながら、悔しさを押し殺した。
この日は午前7時30分から第2ラウンドの残り3ホールを全てパーで回り、約2時間後に決勝ラウンドをスタート。2番パー5でバーディーを奪い、この時点で首位に並んだ。
ただ、5番は大きくうねるグリーンで3パットのボギー。6番で11メートルのパットを沈めて関係者の拍手を浴びたが、7、8番はショットがバンカーへ。ここはパーでしのいだが、9番はグリーンを外し、10番はティーショットを林の奥に入れ、後退した。
フェアウエーを捉えた数は3ラウンドで最少の9度にとどまった。「(ショットは)初日から変わっている。今日だけじゃない」。空気が乾いて本来の硬さが戻りつつあるグリーンを、自信を持って攻められなかった。
抜け出したD・ジョンソンを筆頭に、14人が60台で回った。最終日の8打差逆転は、長い歴史でも1956年大会のジャック・バークJr.(米国)の1度だけ。ひしめく強豪たちの総崩れは期待できない。「自分がいい状態で挑めるようにしっかりと準備したい」と足元を見つめた。