「女子ゴルフ・伊藤園レディース・最終日」（１５日、グレートアイランドＣ＝パー７２）

　首位タイから出た古江彩佳（フリー）が今季２勝目を挙げた。この日が２２歳の誕生日だった渋野日向子（サントリー）は右足裏の痛みにも負けず５バーディー、２ボギーの６９と伸ばし、通算４アンダーで今季国内４戦目で最高の２３位となった。

　インから出た渋野の２２歳は１０番、４メートルを沈めるバーディーで始まった。ただ、右足裏に痛みを抱える影響もあり、序盤はショットの精度に苦しんだ。

　「体が本調子じゃない中で、無理をしてスイングしているから縦距離が合ってないと思った。持つ（アイアンの）番手を上げて、コントロールショットで打つことを心がけた」

　この“作戦変更”がハマった。１５番で３メートルのチャンスを決めると、後半アウトはもう、元気な時の渋野のペースだった。７、８番ではそれぞれピンそば１メートル、１・５メートルにつけるショットで連続バーディー。最終９番こそアプローチを寄せきれずボギーとしたが「総合的にいい一日」と満足そうに振り返った。

　２２歳になって最初のラウンドで６９をマークし、今季最高の２３位で終えた渋野は上機嫌だった。「今日は岡山の実家に帰りま～す。誕生日祝いは…家族でケーキを食べるくらいですかね。あ、夕飯のおかずは、帰宅した時の定番でブリの照り焼きを母に頼んでます」

　心配な右足については、帰郷後に実家近くの整骨院で電気治療を受ける予定。「今回は作っていただいたインソールを試して、ちょっといい感じだった。病院に行くとかは、これから周囲と相談しながら」と話した。次戦の大王製紙エリエールは、日本で初めてのディフェンディング大会。この日のゴルフにちょっぴり自信を得て、四国に渡る。