松山英樹、逆転へ執念も13位「すごく悔しい」 予選R光った小技乱れ…伸ばせず72

 「米男子ゴルフ・マスターズ・最終日」(15日、オーガスタ・ナショナルGC=パー72)

 最終ラウンドが行われ、10位から出た松山英樹(28)=LEXUS=は72と伸ばせず、通算8アンダーで13位だった。第1ラウンドから首位のダスティン・ジョンソン(36)=米国=が68と伸ばし、通算20アンダーの大会史上最少スコアで初優勝した。メジャー2勝目、米ツアー24勝目で、賞金207万ドル(約2億1700万円)を獲得した。今平周吾はイーブンパーの44位。大会は新型コロナウイルスの影響で4月から延期され、無観客で行われた。次回は来年4月に予定されている。

 後半の出だしでつまずくと、松山の表情から張り詰めた雰囲気が薄れた。強まった風の影響を問われ「1打、2打を争っていたらもっと神経を使うと思うが」と、率直な心境をのぞかせた。32度目のメジャー挑戦は、決勝ラウンドで上位に突き放された。「結果としてすごく悔しい」とため息を交えて総括した。

 追い上げがままならない前半を終え、10番でボギー。続く11番(パー4)はグリーン手前からの3打目がまるで寄らず、3パットを要した。予選ラウンドで光った小技が難所で乱れ、ダブルボギー。逆転への執念もさすがになえた。

 28歳にして9度目のマスターズは「うまくいったところも悪かったところもあった」。予選ラウンドで初めて60台を出し、近年は出遅れが多かった前半36ホールを首位と1打差で通過できたのは大きな収穫だろう。

 悲願のメジャー制覇が見えかけて遠のいた。普段のツアー大会でも、高水準の数値を残しながら、2017年夏を最後に優勝がない。「どの試合でもいいんで勝ちたい」と焦燥感を隠さない。

 詳細は語らなかったが、「少し苦手意識が出ている」とも打ち明けた。憧れのコースで経験を積み上げ、攻略法も、その難しさも熟知する。異例の秋の大会を終え、次のマスターズは5カ月後に迫る。

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