古江彩佳 2週連続V&通算4勝目!奈紗、藍に続く年少3番目での達成
「女子ゴルフ・大王製紙エリエール・レディース・最終日」(22日、エリエールGC松山=パー71)
2位に2打差の首位でスタートした古江彩佳(20)=フリー=が4バーディー、2ボギーの69で回り、通算15アンダーとして逃げ切った。2週連続の今季3勝目、通算4勝目と強さが際立つ。また渋野日向子(22)=サントリー=は6バーディー、1ボギーでこの日のベストスコア66をマーク。通算8アンダーで今季最高の5位と復調を印象づけた。
盤石の強さを感じさせるゴルフだった。2位・笹生とは2打のリードで「(差は)ないに等しい」と警戒心を持ってスタートも、1番で笹生がボギー。2番では古江が2打目を60センチにつけて楽々バーディーと、序盤で差を広げた。
古江はさらに1打伸ばしてハーフターン。この時点で2位との差は6打にまで広がっていた。その後も安全圏でのゴルフを続けていたが、優勝を確信したのは4打リードして18番に入ってからだという。
手堅さと、緊張感を保ち続けて、最終ホール、ピン手前10メートルに2オン。ここでようやく、緊張をほどいた。となれば格好良くフィニッシュしたい。「(バーディーを)狙いたかったのかな~」と振り返ったファーストパットは、珍しくピンを大きくオーバー。
4メートルのパーパットが残り、これが入らず「カッコ悪いですね」と、照れ笑いしながらのボギーフィニッシュとなった。
最後はともかく、大きな意味のある優勝には違いない。初めて4日間大会を制し、プレーオフではない優勝もプロとしては初めて。20歳179日での2週連続V、通算4勝到達はいずれも畑岡奈紗、宮里藍に続く年少3番目での達成だ。
次戦のメジャー、ツアー選手権リコー杯で全美貞、鈴木愛に並ぶツアー記録の3週連続優勝が懸かる。それでも古江は「そこは意識しません。もしできてもたまたま」と、記録よりも目先のプレーを最優先させる。
この日は11月22日、いい夫婦の日。「私も20代で結婚して、30歳前後では出産して、ママさんとしてツアーに帰ってきたい」という夢を描く古江。
そんな着実な人生設計同様、「ボギーを打たない、安定感のあるゴルフ」という自身の強みをこれからも、さらに磨き上げていく。