「女子ゴルフ・ツアー選手権リコー杯・最終日」（２９日、宮崎ＣＣ＝パー７２）

　史上３人目の３週連続優勝を狙った古江彩佳（２０）＝フリー＝は１０位から出て１イーグル、４バーディー、２ボギーの６８と追い上げ、通算８アンダー２位に入った。１大会４イーグルは史上２人目の最多記録。賞金１７４０万円を加え、昨秋のプロ転向後の生涯獲得賞金が１億円に到達。１８戦目は史上４番目の速さで、２０歳１８６日は年少３番目となった。原英莉花が通算１０アンダーでメジャー大会２連勝を果たした。

　古江は３週連続優勝こそ逃したが、猛チャージを見せ２位に食い込んだ。１０番までに３つ伸ばし、１１番パー５では残り９７ヤードの第３打を直接カップインさせてイーグル。０２年ミズノクラシックのソフィー・グスタフソンに並ぶツアー最多記録、１大会４イーグルの偉業を達成した。

　「イーグルは見えてなかった。グリーンに行ったらボールがなくて『あれ、どこやろ』って。奇跡です」

　プロ転向後１８戦目、史上４番目の速さで生涯獲得賞金１億円を突破。２０歳１８６日は宮里藍（１９歳１４１日）、横峯さくら（２０歳１３１日）に次ぐ若さだ。「１億円いきましたねぇ～。１年ちょっとでいったのはビックリ。すごいなっていうか、そんなにお仕事で頑張れたんだな」と顔をほころばせ、「とりあえずディズニーランドに行きたい」。国内の年内最終戦を終え、充実感を漂わせた。

　次戦は自身初の海外メジャーとなる全米女子オープン（１２月１０日開幕、米テキサス州）に挑戦。「結果は全然望まない。経験をいっぱいできたら」と大舞台を見据えた。