渋野日向子が首位浮上!海外メジャー2勝目見えてきた 順位見て「夢かなと思った」

 「女子ゴルフ・全米女子オープン・第2日」(11日、チャンピオンズGC=パー71)

 初出場の渋野日向子(22)=サントリー=が後続に3打差をつけて首位に立ち、19年の全英女子オープンに続くメジャー2冠目へ近づいた。首位と1打差の2位から出て、ジャックラビットCを6バーディー、2ボギーの67で回り、通算7アンダーに伸ばした。67はこの日のベストスコア。過去最多の19人が出場した日本勢は9人が予選を通過した。

 渋野の好調ぶりは本物だ。一時は横なぐりの強い雨も降る悪天候。多くの選手がスコアを乱したが、渋野はまるで別の国でプレーしているかのようだった。前日に続き、ほとんどミスのないプレーで6バーディーを奪った。

 特にパッティングの調子がよかった。夏の米ツアー参戦時は3パットや4パットで自滅するパターンが続いたが、この日は16番でグリーンエッジから3打かかったのが唯一、苦しんだところ。少しカップ手前に打つようにしているという今週は、グリーンの速さに合っている。1番でピン奥5メートルを沈め、いきなりバーディー発進。その後も3~5メートルを次々と決めた。

 19年の全英女子オープン以降、現地のゴルフファンの間でも「スマイル・シンデレラ」として注目されている。この日のプレー後は日本のテレビ局や記者のほか、米国のテレビ局、米女子ツアーの公式フェイスブック、現地の新聞記者らに次々と囲まれ、1時間近くしゃべりっぱなし。それでも疲れた顔も見せず、全て笑顔で対応した。

 コメントも相変わらずさえている。「プレーを上がってアテスト会場で自分の順位を見たとき、夢かなと思った。この位置にいる間に写真を撮って、余韻に浸りたい。昨日のゴルフはあれで終わって、今日は新しい一日だと考えて伸び伸びできたのがよかった。日本の人たちに、一番上にいる奇跡を楽しんでいただけるとうれしい」。報道対応後は笹生と少し雑談し、選手用の食堂で小腹を満たした。

 日本人で海外メジャーを制したのは、渋野のほかに樋口久子(1977年全米女子プロ)と井戸木鴻樹(2013年全米プロシニア)で複数勝利はいない。

 「昨年の全英のようにうまくいくと思っていないが、ちょっとずつ大人になってきていると思うし、内容の濃いゴルフができるようになっている。全英より自分ではいいゴルフをしているなと言える」。しぶこは着実に偉業へ近づいている。

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