畑岡奈紗、納得の38位締め 悩みのショット「やっと感覚が戻った」次の課題も
「米女子ゴルフ・CMEツアー選手権・最終日」(20日、ティブロンGC=パー72)
畑岡奈紗(21)=アビームコンサルティング=は3バーディー、ボギーなしの69で回り、通算1アンダーで38位だった。12戦に出た今季は2度の2位が最高で、賞金総額85万4024ドル(約8830万円)は5位だった。2位で出た高真栄(韓国)が66で逆転し、通算18アンダーで通算7勝目。2年連続賞金女王となった。2位に入った金世ヨン(韓国)はポイント制の年間最優秀選手に輝き、賞金ランキングは2位。賞金3位は朴仁妃と上位を韓国勢が占めた。
ショットに悩んでいた畑岡は今年最後のラウンドで「やっと感覚が戻った」と、フェアウエーを一度も外さなかった。スコアを三つ伸ばし「ちょっと遅かったかな。でもノーボギーは良かった」と納得の表情を見せた。
米ツアー4年目は1月の開幕戦から2大会連続で優勝を争って2位に入った。「スタートが良かっただけに、もっと試合数があれば勝つチャンスがあったと思う」。ウイルス禍で半年近い中断中は日本に戻っていた。「家族で過ごす時間が増えて、逆に出てくる方がつらかった。犬と離れるのも寂しかったり。こっちに来たら、なんか早く帰りたいなとか思っちゃったり」と正直な気持ちを表した。
「優勝に近いところまでいったのに」と完全燃焼はできなかったが、中断中のトレーニングで「飛距離がアップした。成果が見えてうれしかった」とも話す。目下の課題はショートゲーム。「2021年はたくさん試合に出て、勝ちたい」と約1カ月後に開幕するシーズンをにらんだ。